ほっとひと息。

ふと思った事、どうでもいい事、真面目な事、ヲタク話、気の向くまま書いてます。好きな事を好きなだけしたい、マイペース人間のメモ帳。

またね、いつかどこかで。

8月31日

あっという間にきちゃったなぁ。

 

発表があってから今日まで

笑って泣いて、いろんなこと思い出して

 

世の中はコロナ禍から元に戻りかけてるのに

キスマイのツアーがない8月を過ごして、

「キスマイと逢えない夏って変な感じだね」

っていろんな人と言い合ったな

 

それくらい毎年逢えるのが当たり前で

テレビで7人の姿を見れるのが当たり前で

キスマイに北山くんがいるのが当たり前で

 

その当たり前がもう終わっちゃう

 

当たり前だと思えることって幸せなんだな

って心から感じた日々

 

これからも7人でいてくれたらって

何度も考えたけど

あんまりうじうじ考えて止まってたら

いつの間にか置いて行かれそうで

もちろんそんな冷たい人じゃないんだけど

悩む時間より、進む時間を大切にする人だ

ってこれまで見てきてよくわかってるから

 

何よりこの約3ヶ月

前向いて進む北山くんを見てたら

しっかり着いて行こうと思えた

 

北山くんも、6人も、進んで行くから

私も応援しながら一緒に進もうと

それが今1番、しっくりくるなって

 

 

北山くんを知ったのは2003年

友達と神サマーのDVD観てたら

この子の!目!!ってなって(曖昧)

顔とかじゃなく目の光(?)に引き寄せられて

目が離せなかった

あと、スポーツできる子カッコイイ!

っていう小学生女子あるある

(サッカーしてたからね)

 

それから本屋で雑誌を立ち読みしたり

(お小遣いなんてなかった)

KAT-TUNのDVD毎年借りたり

ひたすら北山宏光を探して追って

今の完全北山担が完成しました

 

今年で好きになってちょうど20年

プーさんを25年くらい好きなので

20年はまだまだこれからって感じだけど

(こいつ一応まだ20代です)

 

北山くんを好きになって後悔はないし

冷めたことも辞めようと思ったこともない

私の人生の10〜20代を全て埋め尽くした

北山くんはもう揺るぎない存在です

 

生の北山宏光で1番覚えてるのって

なんだかんだデビューLIVEの登場した時。

ファンサしてもらったことも、お話したことも、

他にも最高の思い出たくさんあるけど

あのサングラスつけて7人横並びで

出てきた光景、脳裏に焼き付いてる

これからどんな景色見せてくれるんだろって

めちゃくちゃドキドキした

 

そのドキドキをまたくれるって期待してるし

表舞台に立ってくれると期待してる

普段あんまり期待しないようにしてるけど

期待を力に変えられる人だから

これからも期待させていただきます

 

 

千ちゃん、宮っち、横尾さん、

たいちゃん、玉ちゃん、にかち

長い間ありがとうね

キスマイがこの7人でよかった

寂しがり屋の最年長だから

これからも仲良くしてあげてね

一生の、友達として

 

いろいろ書いたけど

すっごく寂しいです!泣いてます!

今まであった形がなくなるって

どうしても寂しいし不安

だからどうしようもなくなった時の為に

たくさんのキスマイの音楽と映像と写真を

大切に大切に、近くに置いておきます

 

私はこれからも北山くんのファンで

キスマイのファンです

変わらず仲良くしてくれたら嬉しいです

会える機会があれば、ぜひ

 

 

北山宏光くんに

最大の愛と、感謝を込めて

 

 

 

またね、いつかどこかで。

ほなほな!

 

3年前の現実、3年後の想い 〜第2幕〜

 

Eternalは十字架に張り付いたコウイチと

Dead or Aliveから始まる

 

■ Prologue

Act2 Opening

Dead or Alive

 

心停止の音が鳴り響き雨音が聞こえる

傘をさしたマツザキが上手に登場

 

マツザキ「ジャパネスクの事故の後、コウイチは病院の集中治療室に運ばれた。面会謝絶の日が続く中、ヒロミツはコウイチの病室の窓を見つめていた。ヒロミツと一緒にいるうちに、ステージにかける想いや必死さが伝わってきて、少し見直したんだ。なぁ、ヒロミツ、本当はコウイチに振り返って欲しかったんだろ?だからあんなにもコウイチのこと意識してたんだろ?きっとコウイチだって、お前の気持ちわかってると思うから。ったく、お前らはほんとに不器用なんだよ。だから俺が…お前ら2人の架け橋になってやろうって、思ったんだ」

 

■ オーナーの劇場のバックステージ

 

♪ Don't Look Back

 

( ヒロミツが両手を見つめて歌い出し「汚れた…っ」がいつも震えてて胸がギュッとなる )

 

ヒロミツ「なぁコウイチ、あの時どうして続けろって言ったんだ?本物の刀をお前が使うことだってできたはずだろ?なぁコウイチ…答えてくれよ…コウイチ!」

 

コウイチも出てきて2人で歌う

オーナーも混ざる

( ここのシンクロダンス何度観ても良い )

 

ヒロミツ「コウイチ…」

マツザキ「ヒロミツ」

 

マツザキが傘を傾けてヒロミツを入れて

そのまま立ち位置のステージが下がる

 

リカ「コウイチが眠っている間、私ずっと祈ってた!コウイチと一緒に舞台に立てますように、ショーができますようにって。だから、あなたが突然戻ってきて、久しぶりに手を取り合って踊れた時は、すごく嘘みたいな時間で、楽しくて温かくて、嬉しくて嬉しくて。永遠にこの時間が続けばいいのにって思ってた」

 

♪ 想いは時を超え

 

リカとオーナー2人で歌う

 

オーナー「コウイチをこの世に繋ぎ止めておく方法、いつものように笑顔で向き合う。New York Dream、私の生涯であれほど楽しくてあれほど悲しいダンスはなかった。でも、思い出と呼ぶにはまだ早すぎる。だって、目を閉じればあの時の光景が、コウイチの笑顔が、今でもはっきりと浮かぶんだから」

 

♪ New York Dream

 

コウイチ、コシオカ、ハラ、リカ、オーナー

Eternalはそこにヒロミツも加わり歌い踊る

 

リカ「こんな風に、またみんなで一緒にショーをするのが夢だった!でも、叶わない夢だってこともどこかでわかってた。あの日からヒロミツは1人で苦しんで、重いものを背負って、そんなヒロミツを見てるだけで胸が痛かった。ヒロミツを救えるのはコウイチだけ!でも、現実はあまりにも残酷で。コウイチ!今ヒロミツに会いに行くのは…。私たちの願いはたった1つ、笑顔で夢を語り合っていたあの頃に戻りたい!ただ、それだけだったのに」

 

■ インペリアル・ガーデンシアター

 

♪ Higher

 

本編ではコウイチが出てくるタイミングで

1度曲が止まり、ヒロミツにスポットライト

 

ヒロミツ「1年間俺が守り続けてきたインペリアルガーデンシアター。コウイチが戻ってくるまで、俺がショーを守る、何があっても。…冗談じゃねぇ!ここは俺の場所なんだ!…あぁ、コウイチの凄さは俺が1番よくわかってるよ。俺は何をやってもお前には勝てなかった、いつもそうだ!お前さえいなきゃ!俺はずっと、コウイチの幻を追いかけていた」

 

コウイチ登場し歌う

 

ヒロミツは本編のように悔しそうな顔をしながら

下手袖に走るがジャケットは着用したまま

 

Eternalは何かを吹っ切ったように途中から

ヒロミツが混ざり笑顔で踊る

その姿を見て踊りながら立ち位置を下がるコウイチ

最後はヒロミツがセンターで終わる

 

■ バックステージ

 

♪ Don't Look Back ( Underscore )

 

全身白の衣装で出てくるメンバー達

 

コシオカ「お前ほんと正装似合わないなぁ!」

マツザキ「はぁ?どこが?俺が1番似合ってんだろ〜?」

ハラ「いやー、お前が1番能天気だ」

マツザキ「どーこが!」

コシオカ「どう思う?これ」

ケイ「全然似合ってねーな!マツ!」

マツザキ「おーい!」

オーナー「はいはいそこまで。ところで、ヒロミツは?」

ショウ「あいつ朝早くソワソワしながら出て行ったよ〜!」

ハラ「あいつまさかあの変なハートのスーツで来ねぇよな?」

リカ「ヒロミツ!」

コシオカ「よかったよ、ちゃんと白いスーツで来てくれて」

マツザキ「スーツ!!!」(会場失笑)

ヒロミツが抱えている花束に群がり花を抜いていく

ヒロミツ「おい朝早く買ったのに!」

(みたいなことをゴニョニョ言ってる)

 

リカ「もー!すぐ揉める!」

みんな「仲良しー!」花で乾杯するように

 

オーナー「ヒロミツ、あなたもようやくコウイチに会えると決心がついたのね」

ヒロミツ「はい。コウイチは責任や苦しみ、みんなの想いをたった1人で背負いながら最高のステージを作ろうとしていた。あいつは、オンの先にある俺たちの未来まで、ちゃんと考えていたんだ。この3年間、オーナーの劇場でショーを続けてきて、身をもって感じたんです。だから、やっと顔合わせることができるかなって」

 

オーナー「あなたの気持ちは、きっとコウイチに伝わっているわ。よく頑張ったわね」

 

マツザキ「なんかみんなでこうしてるとさ、コウイチ出てきそうだよな!」

コシオカ「わりーわりー寝坊しちゃったよってな」

ハラ「どうせ天国でもよ、朝はダメだ〜とか言ってんだろあいつ」

 

リカ「ねぇ、3年前にやった最後のステージ、あの時コウイチも舞台にいたよね?」

コシオカ「あぁ、不思議な感覚だったよな〜」

マツザキ「消えるな!消えないでくれ!って思いながらやってたけど、いやいただろ!な!いましたよね、オーナー」

オーナー「私たちが思い続けている限り、いつだってそばにいるんじゃないかしら。その想いの1つ1つがコウイチをあのステージに呼んだのよ」

リカ「会いたいなぁ…」

 

♪ ONE DAY ( Reprise )

 

コウイチが歌う

途中からだんだんみんなも混ざる

 

ヒロミツナレーション

「最後のステージ、コウイチは確かに俺たちと、共にいた」

 

■ It's A New World  On The Earth

 

ここは本編と同じ流れ

 

♪ New Show Introduction

♪ MUGEN ( 夢幻 )

リボンフライング

8連太鼓

♪ USA TAIKO

♪ Ladder Flying

♪ インターミッション

♪ マスク

♪ 夜の海

 

ヒロミツ「今立ち止まったらそこで終わりが来てしまう。あの言葉の意味、今ならわかる。ステージは1人じゃ作れない。人は1人じゃ生きられない。あの時の俺がそのことに気付いていたら、コウイチは死なずに済んだのに」

 

リカ「コウイチ!私の想い、届いてるかな?あなたの背中を追い続けることができて、私幸せだったんだよ!!」

 

ハラ「コウイチの輝きが増す度に、その時が近付いているような気がした」

 

コシオカ「この景色、この瞬間を、俺は絶対に忘れない!」

 

マツザキ「コウイチの想いを信じてきたから、今があるんだ!」

 

ヒロミツ「コウイチは自分が消えることを知りながらも走り続けている。Show must go on、コウイチの想いは、永遠なんだ!」

 

♪ 大桜

 

オーナー「どれほど傷付いて涙を流しても、これだけは忘れないで。あなたは1人じゃない。遠く離れていても心はひとつ。流した涙の数だけ、人は優しく、強くなれる。だから怖がらずに1歩を踏み出してください。その勇気の先にきっと未来は広がっているから」

 

コシオカ「ありがとう、コウイチ」

マツザキ「ヒロミツのことは俺に任せろ」

ハラ「ありがとう」

リュウセイ、ケイ、ショウ「ありがとう」

リカ「コウイチ、またね」

オーナー「コウイチ!みんなの声、聞こえているかしら?」

ヒロミツ「コウイチ、ありがとう」

 

■ フィナーレ

♪ CONTINUE

 

コウイチ「俺はずっと走り続けてきた。走り続ける背中を見せることがみんなを繋げることだと思っていたんだ。でも、少し違っていたのかもしれない。俺は、みんながいたから走ることができた。俺たちの夢、お前たちの夢はこれからなんだ」

 

■ Curtain Call

♪ カーテンコール

 

----------- 🌸

 

ずっとずっと前から書き終わってたのに

今日まで公開表示にするのを

長引かせてしまいました。

 

これで本当に自分の中で

Endless SHOCK 2023は

終わったというか、ひと段落。

 

また読み返して、

カンパニーの声や歌を思い出して

1人で泣いていることでしょう。笑

 

どうしても思い出せない単語、

覚えられなかった台詞

それっぽく適当に埋めてます(笑)

気付いた方は正解を教えてください!笑

 

滝沢歌舞伎もだけど、

長く続く歴史ある伝統舞台に北山くんが

とても良い配役で出演させてもらったこと

北山担として誇りだし、とても嬉しかった。

 

東京や福岡に何度も通って、

時間も体力もお金もたくさん使って、

その何倍もの感動をもらって、

人生の中で忘れられない期間でした。

 

ステージに立つ北山宏光の姿

本当に、本当に、かっこよかった!

歌も踊りも演技もどんどん上手くなって、

たくさんの先輩や後輩、

仲間たちの中で成長する北山くんは

「あぁ、そこに生きてるんだな」って。

 

エンタメの力を存分に吸収して

眩しいくらいに輝く北山くんが大好きです。

 

こらからも願わくば、

そんな世界で生きていてくれたらと。

 

台詞を覚えるほどのめり込んで通う舞台は

もしかしたらこれが最後かもしれないけど、

(単純にもう記憶力が欠落している)

(老いには勝てず)

またブログは何かしらで更新するので

読んでもらえたらとても嬉しいです。

 

ありがとうございました!

Endless SHOCK カンパニー Love !

 

 

りり 

 

3年前の現実、3年後の想い 〜第1幕〜

Endless SHOCK Eternal 2023

in 帝国劇場

 

f:id:tanoshiieveryday:20230614213436j:image

 

本編は博多座の時に大まかにメモ済みで

今年もあまり大きく変わりなかったので、

今回はEternalの台詞や流れを書き留めて

残しておこうと思いまして✏️

 

まず、私のブログ初めましての方

訪問ありがとうございます!

北山くん主演舞台 NETHERについての

ブログを見て頂ければわかりやすいですが

集中して見聞きしたものを短期的に覚える

ということが少し得意な人間です。

今回は上演中の紙メモを一切取っていないので

細かい接続詞や語尾などはガバガバです。

そして記憶力うんぬん以前に、複数回観劇が

できたことで書き留められたという点を

ご理解の上、気分を良くされない方は

ここでそっと閉じていただければと思います🙇🏻‍♀️

 

 

今回は台詞メインで残したくて書いてるので

後々書き足すことはあるかもしれませんが

感想やキャストの動きは少なめです。

(ちょこちょこ流れで書いてるけど)

 

もうどう頑張っても思い出せない部分は

勝手に繋げてるところもあります。笑

ここ抜けてるよ!とかそこ違うよ!とか

誤字脱字等もありましたら

コメントからこそっと教えていただければ

とても助かります。

 

さぁ前置きが長くなりましたが

読み進めていただける方は

SHOCK劇中の音楽やキャストの顔を

思い浮かべながらごゆっくりどうぞ💐

 

 

 

第1幕

■ Overture

SHOCK OVERTURE

大桜

 

Eternalは本編のダイジェスト映像と

英語でのストーリー(あらすじ)

クレジット

そして本編最後の大桜のシーンから。

 

コウイチ以外が捌ける

 

■ SHOCK OPENING

 

コウイチ「ショービジネスの世界では、Show must go onという言葉をよく耳にします。皆さんにとってのShow must go on、走り続ける意味とはなんでしょう。あ、失礼しました。私、3年前に天に召されました、コウイチと申します。ここはニューヨーク、ショーの街ブロードウェイ。私達はここでショーを続け、仲間達と共に明日の未来を夢見ておりました。あの時彼らは何を思い、何を感じ過ごしていたのか。そして…今は。」

 

♪ CONTINUE  Piano Solo

 

コウイチ「ぶつかり合いながらも、仲間達と過ごした時間はとても輝きに満ちたものだったのです。本日は当時の情景と共に、私と一緒に振り返ってみましょう!というわけで、この言葉がないとなんだかいきにくいですねぇ。オーナー、ちょっと言葉をお借りします。時は我々カンパニーの千秋楽! …(オーナーの真似)それではっ、ショーが始まり…全然似てないな」

 

■ Off Broadwayのショー

 The Company

 

舞台奥中央、ライトが当たり

青燕尾衣装のヒロミツ

 

♪ NEW HORIZON

 

(客席から手拍子が始まって

この曲の振りである手拍子が重なるところ

とても好き!)

 

USAにエスコートされ

赤いオープンカーに乗るリカ

コウイチも助手席に乗り込み車ごと宙に浮く

車を降りリカが捌け、コウイチソロパート

 

後ろの幕が開き全員登場

 

最後のサビ、前に歩きながら

マツザキとグータッチするヒロミツ

 

本編では背を向け

奥が客席となる演出だけど

そのままこちらを向いて少し暗転

 

コウイチ 「千秋楽の幕は無事に降りたんですが、見てくださいヒロミツの顔。こいつ、こんな曲じゃこの時代のチャンピオンになれねぇっていつも揉めてたんです、ははは」

ふざけた感じでニューホラの手拍子をしながら

この辺はアドリブあり

 

コウイチ「戻しまぁす!!」

 

照明戻り決めポーズ

 

■ 劇場のバックステージ

 

コウイチ「みんな!千秋楽、お疲れ様ー!」

 

♪ Yes,My Dream

 

ヒロミツ脚立の上に座りソロパートからの台詞

 

ヒロミツ「ショーのオープニング、コウイチの登場でトラブルが起きた。何があっても視線はいつもコウイチに集中する。なんでなんだお前ら!俺はいつも完璧にやってたじゃないか!俺はただ…振り向かせたかっただけなんだ。」

 

脚立を降り木箱に座り

ショウと向かい合って遊ぶヒロミツ

 

オーナー「私が経営するオフブロードウェイの小劇場。千秋楽、あの夜のみんなは本当にキラキラと輝きに満ちていた。」

 

リカ「お母さーん!」

 

オーナー「千秋楽おめでとう!評判良かったわよ!」

 

集合写真

 

ヒロミツ「なぁコウイチ、次のショーのアイデア聞かせろよ」

 

コウイチ「あぁ、そう次の公演…実はシェイクスピアの芝居をやろうと思って」

 

木箱を囲んで話すアンサンブル達の会話

シェイクスピア!?」

「お芝居じゃ私達出番ないかも!」

「でもコウイチなら踊るって言うかも!」

「あ〜またオーディション受けなきゃ〜」

「俺バイト再開させなきゃ〜」

 

ヒロミツ「ぜぇーったい反対!俺達が目指してるのは華やかなショーだろ?せっかくファンになってくれたお客さんが離れていっちゃったらどうすんだよー」

オーナー「まぁまぁ何も今焦って決めることないでしょ」

ヒロミツ「だってシェイクスピアなんて」

オーナー「私はコウイチの言うこともわかるわ。シェイクスピアは芝居の原点。もう一度見つめ直すのもいいんじゃない?ね、コウイチ」

コシオカ「そういうことです!」

オーナー「まぁ何が一番いいかよく考えてみなさい。私はいつでも協力するわ。…そんなことよりみんな!今日は千秋楽なのよ!パーッと派手にいきましょ!」

 

コウイチ「じゃあ俺ちょっとな、お疲れー!」

 

♪ 憧れMy Dream

 

リカ♪「今日こそ伝えよう 私のこの想い いつの間にか芽生えた あなたへの憧れを〜」

 

マツザキがスマホで動画を撮影し

コシオカがリカちゃんでーすって

紹介してるような仕草

 

ヒロミツは服や汗をリュウセイとケイに

整えてもらい、ショウが持ってきた指輪を

リカに渡す練習

 

マツザキ「リカ、コウイチもう行ったぞ〜」

 

リカ捌ける

 

ショウ「ちゃんと目を見て伝えた方がいいぞー!エビバディー」

「Go!」

 

ヒロミツ♪「今日こそ伝えよう 俺のこの想い この世で 1番 君が好きなのは…俺!」

 

コシオカとマツザキが

オーナーと話しながら

ステージ真ん中へ連れてくる。

リカがいないことに気付かず

膝をついて指輪を勢いよく

オーナーに差し出すヒロミツ。

 

(コウイチのことを想って幸せそうに歌うリカと、同じような歌詞をリカの為に歌うウキウキしたヒロミツ…可愛い)

 

ハラ「ヒロミツ、リカもう行ったぞ」

 

ヒロミツ「え??…オーナー!?」

 

(このオ゙ーナ゙ー!?って濁点がついたような声で、いつもよく出るなぁと感心してる)

 

オーナー「あら素敵なご趣味の指輪、私にいただけるの?」

 

ヒロミツ「いやいやいや…ショウ!」

 

オーナー「ヒロミツ!うちの娘と一体どういう関係なの?」

 

ヒロミツ「あーいやー関係だなんて、それ返してくださいよ〜、あ!衣装返しに行かなきゃ〜。ショウ!ケイ!リュウセイ!ハラ!エビバディ?」

 

「Go〜!」

 

えへへへと怪しく笑いながら最後に捌けるハラ

 

オーナー「こんな輝きに満ちた日々がずっと続くと思っていました。けれど、今でもリカは毎日のように屋上に上がって、コウイチのことを想い続けています。」

 

■ 劇場の屋上

♪ ONE DAY 

 

屋上でコウイチを想うリカ

その様子を見ながら歌い出すコウイチ

リカが続きを歌い、コウイチもハモる

 

リカ「私がプレゼントしたこのネックレス、ずっとつけててくれたよね。私すっごい嬉しかったんだよ!本当は私の気持ちに気付いてたんでしょ?おい…コウイチこの野郎!頑張ってお洒落しても全然気付いてくれなかったくせに、どうしてこのネックレスだけは大切にしてくれたのよ!ずるいよ…何も言ってくれないなんて…会いたいよ…。」

 

「リーカ!」

みんな左右から登場

 

マツザキ「天にいるコウイチに愛の告白かいっ?」

コシオカ「変わんないなぁお前は!」

「3年前から全然成長してないし」

「きっとコウイチだって何も変わってねーんだろうなぁ、誰よりステージ優先でさ」

 

ヒロミツ「ステージにかけるコウイチの想い、それを俺達が受け継いでいくんだ。みんなの心が1つになった時、初めていいものが作れる。限界なんて、ないんだよな。」

本編コウイチの言葉に重なるような台詞

 

コウイチソロパート

リカがハモリみんなも加わる

 

コウイチはみんなを、リカを、見てるのに

みんなはコウイチが見えていない

 

オーナー「みんなやっぱりここだったのね!ステージの片付けまだ残ってるわよ。」

 

コウイチ以外屋上から降りていく

ここでヒロミツが日替わり台詞

「冷蔵庫のプリン食ったの誰?」

「あれ、ハラ痩せた?」etc...

 

■ ニューヨークの街

♪ It's A Wonderful Day (Underscore)

琴線

夢のその先

 

オーナー「あれからもう3年が経つのね。あなたが好きだったこの街は、今も変わらず明日のスターを夢見る若者達で溢れ返っているわ。コウイチ、あなたのいないこの街は寂しいわ。月が美しければ美しい程、風がそよげばそよぐ程、あなたがいないこの街が怖いくらい寂しく感じるの。時を戻せるのなら、この命を捧げてもいい。ごめんね…コウイチ。」

 

斜め後ろからオーナーを見つめ、

小さく首を横に振るコウイチ

 

オーナー「インペリアルガーデンシアター。ブロードウェイの大劇場からのオファーだったんです。誰もが喜び、未来を信じていました。でもそうはならなかった。あの時、私が止めておけばよかった。今でもそう思う時があります。」

 

ヒロミツ上手端に登場

 

ヒロミツ「ブロードウェイの大劇場でショーができるって聞いた時、俺達はみんな大喜びした。でもコウイチだけは違っていた。あいつは最高のステージを作るのに場所なんか関係ないって笑顔ひとつ見せなかった。あのステージに立てるのはほんのひと握りの選ばれた人間だけ。俺達は半年の間、必死な思いで稽古して、本番を迎えた。…コウイチは作っては壊し作っては壊しの連続で、俺達を混乱させる。それだけじゃない!あいつは俺に!…俺の描いていることをやらせようとしない。あぁ、やってやろうじゃねーか。どんな状況でもコウイチより俺の方が凄いんだってところをブロードウェイ中に見せてやろうじゃねーか!…でもそれは、間違いだった。」

 

オーナー♪ 「恐れを知らずに今始まるステージ。その先に何が〜」

「私は、ヒロミツの気持ちをわかってあげられなかった。」

 

■ インペリアル・ガーデンシアター

Introduction

 

USAダンサー登場

 

コウイチナレーション

「大劇場に行ける喜びで沸き立つカンパニー。最高のショーを作る為に必要な場所。確かに、俺達はこの華やかなきらめきを幼い頃から目指していた。大劇場に行けば後戻りはできない。ここでの失敗は、俺達カンパニーの終わりを意味するんだ。全員の想いを背負う覚悟で、俺はその幕を開けた。」

 

♪ Dancing On Broadway

♪ Memory of Skyscrapers

♪ MOVE ON

 

SOLITARY

ヒロミツがいないことに気付く

コウイチ「リカの隣にいるはずのヒロミツがいない。ショーを続ける為に、全員がこの状況に対応した。」

 

マツザキ「コウイチ、どうする」

コウイチ「俺がヒロミツの代わりをやる。いつも通りやれ!」

 

上手から衣装を着れていないヒロミツが

マツザキの静止を振り切り出て来て

すぐに押し戻される

 

■ バックステージ

 

コウイチが真ん中、それを囲むように

等間隔でみんなが立っている。

暗いステージ、喋る人にピンスポが当たる。

 

ヒロミツ「コウイチはなぜ、1幕の最後にこの曲をもってきたのか。SOLITARY、みんなが1人ずつコウイチから離れていき1人で終わる。」

 

ハラ「大劇場のステージに立った時、頭の中が真っ白になって足がすくんだ。みんなもそうだったと思う。コウイチだって、きっと!」

 

コウイチ「いい加減にしろ!ステージは生き物だ。それに対応するなんて当たり前のことだろ!」

 

コシオカ「あの時のコウイチはいつもと違っていた。光があれば、影がある。あいつには焦りや苛立ちやもどかしさ、いろんな感情が渦巻いていた。」

 

コウイチ「いい機会だから言わせてもらう!俺はもう次のショーを考えている。」

 

コシオカ「先頭に立つ者にしかわからない孤独。コウイチはいつも1人で、孤独と闘っていたんだ。」

 

マツザキ「コウイチはどうして俺に、ヒロミツのそばにいろと言ったのか、最初はその理由がわからなかった。」

 

コウイチ「ヒロミツ…もういい。お前はもうステージに立つな!」

 

コシオカ「コウイチが放つ眩いばかりの光や、悲しいくらいの闇も、それを受け止めることができるのは俺しかいない!そう思っていた。」

 

リュウセイ「みんながあんな風に揉めるなんて信じられなかった!でも俺にはどうしようもなかった…」

 

ショウ「せっかくここまで来れたんだ!ブロードウェイのステージには何か、得体の知れないものが取り憑いている。」

 

ヒロミツ「いいじゃねーか!こんな状態でいいショーなんてできるわけないからな!」

 

ケイ「怖かった。このままだとみんながバラバラになってしまう。オーナーの劇場ではあんなに楽しくやっていたのに。」

 

オーナー「夢やぶれ、去って行った者達の嫉妬や執念が、スポットライトを浴びているもの達の足を掴み引きずり下ろそうとする。」

 

コウイチ「こんなにこのショーにこだわるんだったらな、やってみろ!俺抜きでな!俺の立ち位置もヒロミツ、お前がやればいいだろ!」

 

ヒロミツ「あぁやってやるよ!!俺が最高のショーを見せてやるよ!…そう言い返せない自分が悔しかった。簡単に立ち位置を手放そうとするコウイチより、そんな自分に無性に腹が立って、情けなくて…。結局俺は逃げ出したんだ。」

 

リカ「大切なものがどんどん壊れていく。お願いもうやめて!…そう叫ぼうとした瞬間、あの運命のブザーが鳴った。」

 

コウイチ「…2幕始まるぞ、準備しろ。」

 

コシオカ「このひと言でもう後戻りできなくなったんだ。」

 

コウイチ リカ ヒロミツ オーナー以外捌ける

 

リカ「私は…!私は、何があってもコウイチについて行くから、いつだってそうして来たから!…まさかこれが、コウイチとの最後の会話になるなんて思ってもみなかった。私が見た最後のコウイチの背中は、私がずっと見てきた背中の中で、触れられないくらい1番遠くに感じた。」

 

リカ捌ける

 

オーナー「舞台に立つ者だけが知る苦悩や恐怖、そして高揚感。あの時のコウイチはその全てを身にまとっていました。まるで私がステージに立っていた時の自分を見ているかのように、何かに取り憑かれたように生き急いでいた。それは、舞台に生きる者の運命(さだめ)であるかのように。」

 

♪ Missing Heart

 

(本編の時より

2人とも歌い出しが冷静に聴こえるけど

だんだん声が熱くなる感じ)

 

歌い終わり、コウイチ捌ける

 

オーナー「大丈夫?」

 

ヒロミツ「あぁ…すみません」

 

オーナー「前を向いているつもりでも、後ろを振り返ってしまうことは誰にでもある。弱いわねぇ、人間って。だけど、あなたは懸命に自分を走らせてきた。立派だわ。」

 

ヒロミツ「オーナーがいてくれなかったら、俺ここにいないんだろうなぁ」

(とても弱々しい声)

 

ヒロミツ「でも、俺の罪は消えることはありません。自分が生きていく為にも、忘れてはいけないと思っています。」

 

■ Japanesque Show

Japanesque組曲

 

殺陣の終盤、ヒロミツが刀をコウイチに叩き落とされる場面でヒロミツはフラッシュバックをしたかのように目を見開きうろたえ、崩れ落ちるように上手に移動してコウイチを見つめる。

地面に手をついたまま記憶を振り払おうと首を横に振ったり頭を抱えたり、違うんだ…と弱々しく呟いたり、涙を浮かべて恐怖と後悔に溺れていく姿。

 

ヒロミツ「第2幕、ジャパネスク…。あの時のコウイチの顔が今も目に焼き付いて離れない…。俺はミスしたかのようにわざと刀を落とす。素手の俺とコウイチが決闘を続ける訳にはいかない、必ず誰かがフォローして予備の刀を差し出すと思った…」

 

ハラ「俺はその予備の刀をコウイチに渡した。幾度となく乗り越えてきたアクシデント、あの時もそうなるはずだった!」

 

ヒロミツ「わかったよな抜いた瞬間、それが本物の刀だって…」

 

ハラ「刀を抜いたコウイチが呟いた。ハラ…!だけどなんでかわからなかった!」

 

ヒロミツ「これでショーはストップ、俺の勝ちだよ…!なのに…」

 

ハラ「それが俺が見た最後の顔と声だった。」

 

階段上での場面が映像で流れる

 

ヒロミツ「なんでお前はその刀を俺に渡したんだ!止めろよ…なんでだよ…なんで止めねぇんだよ…!続けるんだ続けるんだって、何を続けんだよ…!」

 

ハラ「やめろ…やめろ止めてくれ!スタッフ!!」

 

刺された刀を抜いて掲げるところで

映像から本物のコウイチになり階段落ち

 

コウイチナレーション

「Show must go onの本当の意味。立ち止まることを拒み、走り続けることを選んだ。つまずき立ち止まっても、新たに踏み出す勇気、そこに答えがあるはずだ。何があってもショーは続けなければならない。あの時俺は頭に血がのぼり、完全に周りが見えなくなっていた。」

 

涙を浮かべ頭を抱え後悔のどん底

落ちていくようなヒロミツ

 

苦しみながら階段を数段登り

倒れ込むコウイチ

 

 

 

第1幕 終了。

(2幕のメモがまだ整理できてないのと

私情でバタバタしているのでまた後日…!)

 

 

 

愛 is all だぜ!

発表があって2時間しか経ってないけど

そんな今だからこそ残しておきたい気持ち

 

6/7 21時

どこから流れてきたのか全くわからないけど

なぜか信じたそのタイミング

 

帰宅してお風呂入って洗濯して

仕事の疲れを少しでもとるために

30分仮眠して

21時までにいろいろ終わらそうと

ご飯作って食べて

 

20時55分くらいからFCページにログイン

深呼吸して

これまでのこと

これからのこと

少し考えて

21時になって更新ボタンを押したら

北山宏光に関するご報告」

 

待ってましたと言えるくらい

しっかり準備して待ってた

それでもやっぱり

心拍数が上がって手が震えて目頭が熱くて

 

北山くんの気持ちをしっかり知りたくて

ゆっくりゆっくり読んだ

 

前向きで、夢や愛や感謝が詰まった

北山くんらしい文章

大好きな北山くんの直筆フルネーム

 

あぁ、北山くんだ、って

 

寂しさと辛さと悲しさと

同じくらい

やっと北山くんの文章が読めたって

ほっとした気持ちもあって

 

まだ本心はやっぱり

卒業であれ脱退であれ退所であれ

どんな形だとしても

辞めないで欲しい

 

北山くんが一緒に夢見た6人

国立で7人が立つ姿想像して

ずっと楽しみにしてたんだよ

藤北のあの歌声は唯一無二なんだよ

今年まだツアーやってないよ

ドームのスケジュール見て待ってたんだよ

 

何十年先もずっとKis-My-Ft2として

7人でいてくれるんじゃなかったの

 

グループって本当に奇跡みたいな

巡り合わせで揃ったメンバーだから、

そこから1人出ていく北山くんのことを

6人はどう思ってるのかな

 

文章には書けない繊細な気持ちや考えも

あるかもしれない

 

遅咲きと言われるくらい

苦労してデビューしたからこそ

もっともっと応援して見ていたい

 

だけどね

 

もっといろんなことに挑戦して

第二の人生歩みたいっていうところ

 

大好きな北山宏光なんだよね

 

サッカーで進路を決めてきた北山くんが

そのサッカーを捨ててまで選んだアイドル

 

それをまた卒業という形で全て置いて

これから進んでいこうとしているのは

相当の覚悟と決意がある

 

個人仕事があるのはグループのおかげ

グループの為に個人仕事をする

そう言って守ってきたグループを

離れるんだから

 

北山担として、もう引き止めたりしない

 

21年、濃い人生だったよね

20年も応援できて、私は幸せ者だよ

 

バックのJr.として真剣な目をしてた

まだ名も知られてないような北山くんを

ひたすら目で追いかけて

グループに入った時も嬉しくて

デビューした時なんか飛び跳ねて喜んで

デビューツアーで登場した時の光景は

今でもハッキリ覚えてて

 

そんな北山くんにもっと逢いに行きたい

その思いで両親含め親戚中に反対されたのに

田舎を出て都会に1人で住んで現場通って

 

たくさんたくさん思い出ができて

キスマイを通じて友達もいっぱい増えて

 

1度も冷め期なんてなかったし

担降りがチラついたこともなかった

 

胸を張って言えるよ

私にとってあなたがこの世で1番

愛して尊敬できるアイドルです

 

これから何をやるのかな

決まってないなんて書いてたけど

イメージできてるんでしょ

あなたはいつも

ずっと先を見て走っている人だから

どんなにそのスピードが速くても

逆にどんなにゆっくりでも

ついて行くから

うぜーよwって言われてもついて行くから

 

ねぇ、北山くん

21年間 楽しかったですか

やりたいことはできましたか

やり残したことはありませんか

アイドルで キスマイで いられて

幸せでしたか

 

私は北山くんを好きになれて

ほんとーーに幸せです

 

28歳の女が20年好きだったんだから

今更ね、天地がひっくり返ったって

たぶん北山宏光が好きです

これからもね

 

思い出話とか語ると朝がくるので(笑)

 

残りの、Kis-My-Ft2 北山宏光である時間

大事に応援させていただきます

 

ありがとう

これまでも、これからも

 

 

追記

SHOCK 大千秋楽のカテコで

北山くんの挨拶はいろいろな憶測で広がった。

私は一言も察したことについては

書かなかったけど、

来年のSHOCKに出たいと言わなかった時点で

あなたはもう来年ジャニーズのステージには

立ってないんだね、って思ったんだよ。

ほんと、わかりやすいよね。

そんなあなたが、ステキっ!(SHOCKネタ)

 

 

戻りたい日々に戻れない 第2幕

Endless SHOCK 2022 博多座

f:id:tanoshiieveryday:20220930193551j:image

第2幕

Prologue

 

ヒロミツ「あれから1年、コウイチは病院で寝たきりの姿に。コウイチ、覚えてるか?子どもの頃、ダンスのレッスンが辛くて、俺いつも屋上へ逃げて1人で泣いてたんだ。いつだっけなー、いつものように屋上へ上がってさ、あの時は雨が降っていたのに、コウイチがズブ濡れになって踊っていたんだ。なんで雨降ってんのに屋上で踊ってんだよって思ったけど、あれを見た時、俺はもうついていけないと思ったんだ。」

 

まだ子どもなのに既についていけないと思ってた、てことはかなり長い間その気持ちを抱えたままコウイチについてきたことになる。

それでもいつか追い越してやると背中を見てきた負けず嫌いさがヒロミツらしい。

 

心電図の音

 

ヒロミツ「コウイチ…コウイチ!どこ行くの…!」

泣きそうな声で奈落へ捌ける

 

 

死への招待

Dead or Alive

 

十字架に囚われたようなコウイチ

ゾンビたちに囲まれながら踊る

 

これユニバのユニモンでやってほしい

(何度でも言いたい)

 

 

Scene:1 シェイクスピア・シアター

♪ バッハ ミサ曲、マーラー 5番、ベルディ レクイエム

 

頭を抱え岩場に座るヒロミツ

ヒロミツ「なんだよ…また来たのかよ…」

リカ「ヒロミツ、本当にこのままでいいの?」

ヒロミツ「帰れ…」

リカ「みんなも、待ってるから!」

ヒロミツ「帰れって言ってんだろ…」

 

薄ら見えるみんなの姿

帰ってこいよと優しく声を掛けてくる

 

コシオカ「コウイチも望んでるはずだから…

戻って来れるもんならなぁ!?」

と強い口調になり次々と

お前のせいだと責め立ててくる

ヒロミツ「やめろぉぉぉ!!」

 

コウイチの声が色んな方向から聞こえてくる

怯えるヒロミツ

 

ヒロミツ「人殺し…?」

コウイチ「殺されたはずの俺は生きている」

ヒロミツ「コウイチ…?」

コウイチの姿を見て目を見開いて驚く

 

コウイチのマントに覆われるように2人はすれ違い

 

コウイチ「満天の星よ、大地よ!俺をしっかり支えてくれ!この身を忘れるなよと、あぁ忘れるものか。この狂った頭に記憶が残っている限り!」

 

言葉を聞いているヒロミツの表情がだんだん焦りの表情に

 

コウイチ「裏切り者に死を、」

ヒロミツ「違う…あれは事故なんだ!」

コウイチ「生か、死か、それが問題だ。どちらが男らしい生き方か。裏切り者に死を、…その胸に剣をーーー!」

 

慌てた様子でコウイチに手を伸ばすが周りに邪魔をされ近付けない

ヒロミツ「待ってくれコウイチ、違うんだ!」

抱えられて下手へ連れて行かれ捌ける

(ここでコウイチと同じ衣装に着替え、布を被って隠れたまま四つん這いで移動し人が倒れている山に紛れる)

 

コウイチがそこからヒロミツの胸ぐらを掴み起こす

「となれば、心を決めたぞ。俺は悪党となって、この世の中の虚しい楽しみを憎んでやる」

目が死んだ様なヒロミツ

リチャード三世の台詞を2人で言う

体を投げるように突き飛ばされたヒロミツは焦ったように「待て!」と言い台詞を続ける

ヒロミツ「その棺、そこへ降ろせ」

棺を持った者達が言う通りに棺を降ろす

 

黒い服を着たリカに責められる

そんなリカに詰め寄り後ろから語りかける

ヒロミツ「あなたから立派な夫を奪ったのは、もっと立派な夫を与える為」

ここ凄いやらしー目をしてるんですよ。。

リカに頬を平手打ちされる(そりゃそう)

 

その勢いで短剣を抜きリカに渡すように向け

自分を刺せと挑発する

リカは一旦その挑発にのり剣を向けるが

ヒロミツを通り過ぎて歩く

リカ「ねぇ、ヒロミツ」

ここは普段のリカのような可愛い声

リカ「見て、あなたがやったんでしょ?」

棺が開き、コウイチが立っている

ヒロミツは声を上げ怯えたように後退る

 

コウイチ「絶望して死ねぇ!!」

 

捕まったり逃げたりを繰り返し

腰から抜いた長い剣を振り回す

ヒロミツ「馬をくれ。ロウソクが青白く燃えている。何を恐れる…俺自身をか?俺は俺だぁ!!ここには人殺しがいる!この俺だ。俺が死んでも哀れむ者は1人もいないだろう…当たり前だぁ!!俺が俺に哀れみを感じていないのだからなぁ。馬だ…馬をよこせ、代わりに俺の王国をくれてやるぞー!」

コシオカに簡単に剣を叩き落とされて倒れる

コウイチが剣を奪い地面に突き刺す

あのJapanesqueの時のように。

ヒロミツ「違う…やめて…」

ゾンビのような者達がヒロミツの体を押さえ剣を無理矢理抜かす

嫌がりながらも剣を持ってしまったヒロミツはそのまま勢いで刺す

棺の上に倒れるコウイチ

コウイチの名前を叫びながら駆け寄ろうとするがゾンビ達に邪魔をされまた体ごと持ち上げられて連れて行かれる

 

Scene:2 オーナーの劇場のバックステージ

♪ Don't Look Back

 

棺の上で倒れているコウイチごとステージが回転し、地面で横たわって眠るヒロミツが登場

(下は同じだとしてもさすがの早着替え)

激しく詰め込まれて終わったシェイクスピアだったのでしばしの寝顔鑑賞タイム

 

目を覚まし、夢も現実も辛い様な顔をしている

 

ヒロミツ「今日もまた、夢を見た。コウイチがやりたかったシェイクスピアの芝居に、俺がいるんだ。俺は怯え、息が出来なくなるくらいの苦しみに苛まれる。俺は必死にコウイチを追いかけた。でも、全てはマンハッタンの光の渦に飲み込まれていく。」

 

両手を見つめながら涙目のようにも見える

ヒロミツ♪ 「汚れた…両手で…、

光り探す…なら…、

振り返らずに歩く…輝きを…掴むまでは」

消えそうな声 泣きそうな目

抱きしめてあげたくなるような姿

 

ヒロミツ「なぁ、コウイチ。あの時どうして続けろって言ったんだ?本物の刀をお前が使うことだってできたはずだろ?なぁ、コウイチ、答えてくれよ!!コウイチ!」

 

コウイチが後ろの方に登場

オーナーはコウイチの写真を見ている

3人で重なるように歌う

 

ヒロミツとコウイチがリンクするように踊る

同じ世界にいないはずの2人が

同じ振りを踊るこのシーン

ヒロミツの顔が辛そうで苦しい

 

コウイチ捌ける

 

リカが看護師さんからネックレスを受け取る

リカ「もう2度と戻れないあの頃には

すり抜け落ちてくあなたとの思い出が…」

切ない…切なすぎる

 

オーナーはコウイチの写真を見ながら泣いている

リカがネックレスを見せる

全てをわかっているように頷きそれを優しく握らせる

一緒に歌う

ここは本当に母娘に見える

オーナーは上手へ、リカは下手へ捌ける

 

照明が落ちる

コウイチが出てくる

コウイチ「なんだよ、真っ暗じゃねーか。おい、誰かいねーのか?…なんだよ、せっかく帰ってきたのに」

 

スタンドの灯りをつけるとコウイチの写真が

コウイチ「あらやだイケメーン!」

遺影じゃないんだからさ〜と写真を手に取ると

照明がつく

コウイチ「はっ!くる…きっとくる…」

リカ「誰かいるの?…コウイチ?ほんとにコウイチなの!?」

日替わりでいろんな写真の持ち方をするコウイチ

ここもひと笑いシーン

 

1年入院していたことを伝え

ネックレスを渡すリカ

コウイチがそれを受け取る時に手に触れ

リカはハッと驚いたように見つめる

 

コウイチ「やだなぁ、久しぶりなんだからもっと明るくてもいいんじゃねーか?そうだな、例えば後ろからギュッときちゃったりなんかしちゃったりしてそういうの大歓迎みたいなものがあってもいいと思うんだけどだって」(早口)

リカ後ろから抱きつく

コウイチ「はぁん!」

リカ「もうどこにも行かないで!」

 

コシオカとハラが来る

隠れようとするコウイチだが即バレる


コシオカ「コウイチ、お前体は大丈夫なのか?」

コウイチ「あぁ、体は見ての通り、いつも通り、小柄」

コシオカ「確かに…」

ハラ「よかったー!」

コウイチ「小柄で?」

ハラ「そこじゃない」

 

刀が本物であるのを気付かなかったと謝るハラ

気にするなとちょけるコウイチ

笑えねーよとコシオカ

 

オーナーが来てリカが駆け寄る

そんなリカの様子が気になるコウイチ

 

オーナー「ねぇコウイチ、久しぶりに1曲やらない?」

リカ「お母さん…!?」

 

♪ New York Dream

 

ハットとステッキを持って

コシオカ&ハラと踊る

 

後ろで他のステージ(恐らくインペリアルガーデンシアター)で同じ曲を披露するヒロミツ達の後ろ姿が見える

全身白い燕尾服にシルクハット

 

オーナーも混ざって歌う

オーナーのニューヨークの発音大好き

 

曲終わりにヒロミツはシルクハットを脱ぎ捨て足早に捌ける

(ステージにかける情熱が失われている?)

(もしかして入院中のコウイチの元へ行ってる?)

 

ヒロミツはどうしているかと問いかけるコウイチ

オーナー「ヒロミツはコウイチが戻ってくる日を信じて今もショーを守り続けてるんじゃないかしら。彼は終演後毎晩病院へ行ってコウイチの病室の窓を見つめているわ。」

 

コウイチ「またビシッとやってやるか!!」

 

Scene:3A インペリアル・ガーデンシアター

♪ Higher

 

インペリアルガーデンシアターでステージに立つヒロミツ

あの楽しそうに歌って踊っていたヒロミツの姿はなく、目には光がないようにも見える

(そんな闇堕ちしたような表情も…素敵っ)

 

あんまり他のメンバーの顔は見れてないけど、マツザキは首を横に振ったりしてこのままじゃダメだというような気持ちが伝わってくる

 

曲終わりにポーズをするとまだ曲は止まらず

マツザキ「おいヒロミツ、もう1曲やるなんて聞いてねーぞ」

ヒロミツ「俺だって知らねーよ。でも止めるな、続けろ。」

しっかり引き継いでいるShow must go on

 

後ろのステージが上がってコウイチが立っている

驚いたようにみんなコウイチの方を振り向いてしばらく固まっている

 

天を仰ぐように嫌悪感丸出しで

ジャケットを脱ぎ下手へ投げ

下手端で壁に手をついたりもたれたり

マツザキ達が心配そうに声を掛けるが

首を振り放っておいてくれと言わんばかりの仕草

 

曲が盛り上がるにつれてマツザキ達も楽しそうな顔になり混ざるか!とヒロミツを誘う

相変わらず嫌だと首を振り肩を弱々しく押し退ける

全員がコウイチに混ざりパフォーマンスする

ダンサー達もおいでよ!と声を掛けるが

ヒロミツの態度は変わらない

マツザキがまた駆け寄って誘うと

1度は混ざろうと数歩進むが

また壁に拳を打ち付けてしまう

 

この時の顔がほんとになんとも言えなくて

今更突然戻ってきたコウイチに

ステージを奪われた悔しさなのか

過去を思い出した後悔なのか

悲しそうで悔しそうで

だけどそれを爆発させるわけではなく

グッと拳を握ってたまに緩めて項垂れて

耐えて耐えて、って感じ

 

この曲はコウイチのパフォーマンスを見ていると拍手ができるんだけど、ヒロミツの姿を見ているとどうしても素直に拍手ができない、、

 

 

Scene:3B バックステージ

 

Higherが終わりみんな戻ってきたコウイチに大興奮

マスコミも押し寄せるほどの出来事

 

マツザキ「コウイチ!おかえりっ!」

コウイチ「マツザキー!」

コウイチに触れた瞬間表情が固まるマツザキ

手を気にして笑顔が消える

 

コウイチ「おいヒロミツ、いつまでそんな顔してんだ。お前がそんなんだからショーがクローズするんだろ。でもお前、いつ俺が戻ってきてもいいようにずっとここでショーを守り続けていてくれた…」

ヒロミツ「うるせーんだよ!!!」

リカに怒鳴った時と同じように

溜めたものが爆発したような声

 

ヒロミツ「コウイチの凄さは俺が1番よくわかってるよ。俺は何をやってもお前には勝てなかった。いつもそうだ…お前さえいなきゃ。何しに戻ってきやがった!!」

きやがった!あたりで声を荒らげコウイチに詰め寄る

止めるコシオカ

 

コウイチ「言わせてやれ」

ヒロミツ「そうやって勝ち誇った顔何年見てきたと思う?偉いなぁお前は!!」

コシオカ「いい加減にしろよ!!」

コウイチ「言わせてやれ!」

ヒロミツ「あぁ言ってやるよ!!ジャパネスクの時、予備の刀を本物に変えたのは…俺だよ。」

 

嘘だよなと詰め寄るハラの肩をヒロミツは優しくポンと触る

 

ヒロミツ「Show must go on…コウイチがいつも言ってたよな。あぁそうだよコウイチ、何があってもショーは続けるんだよな!?」

Higher終わりからの場面、ヒロミツは静かに語り出すけど語尾は荒く強いことが多かった印象

 

♪ Japanesque (Underscore)

♪ Don't Look Back (Underscore)

 

ヒロミツ「第2幕、ジャパネスク、その時は…きた。俺はミスしたかのようにわざと刀を捨てる。素手の俺とコウイチが決闘を続ける訳にはいかない。必ず誰かがフォローして予備の刀差し出すと思った。間にいるコウイチがそれを抜く。わかったよな?抜いた瞬間それが本物の刀だって。これでショーはストップ、俺の勝ちだよ!なのに…」

勝ちだよ!で両手ガッツポーズ

走って階段(ジャパネスクの赤階段)を少し登る

 

ヒロミツ「なんでお前はその刀を俺に渡したんだ!?止めろよ、なんでだよ、なんで止めねえーんだよ?続けるんだ続けるんだって、何を続けんだよ…。」

「俺たちみんな仲間じゃなかったのかよ!」

ヒロミツ「仲間…?あぁそうだよ、仲間だ。だけど、俺はいつだってコウイチに先を越され、焦れば焦るほどみんな俺から離れていった。リカ…お前もそうだろ。いくらお前がコウイチのこと好きでも、コウイチはお前なんか振り向いてもくれないじゃないか。」

リカ「私は!私はコウイチについて行くだけで幸せなの。1人で突き進んでいくコウイチの姿が好きだから…」

ヒロミツ「いつまでも自分の気持ちに嘘ついてんじゃねーよ!」

ここは自分に向けての言葉でもあるんじゃないかな

 

俺たちみんな犠牲者だろと共感を得ようとするがみんなから反論される

 

ヒロミツ「止まったやつは!?…止まったやつは、切り捨てられんだろ…」

シーンとなるみんな

 

ヒロミツ「もう…疲れたんだよ。」

足元にあるナイフを拾う

ヒロミツ「だから!全部壊してやりたかった!コウイチも!カンパニーも!何もかもな!」

階段を駆け下りた勢いでリカにナイフを握らせる

ヒロミツ「お前の手で俺を殺してくれ…それしか俺もう…救われねぇんだよ…」

膝まづいて覚悟したように目を閉じその時を待つ

リカは戸惑うが何かを決心したようにナイフをヒロミツへしっかりと向ける

 

よせ!と慌てるコウイチ達

幻想でもまたみんながひとつになったらいいなと語るリカ

幻想というフレーズに疑問を持つコウイチ

 

リカ「あなたは病院で息を引き取ったのよ…」

ヒロミツは目を開けリカが何を言っているのかまだ理解していない様子

コウイチも理解ができていない

 

リカがコウイチの方を向きナイフを持ったまま真っ直ぐ走って胸へ飛び込む

 

心電図が止まる音

刺さった部分から血が出ていない

だんだんコウイチも周りのみんなも理解していく

理解せざるを得なくなっていく

 

ヒロミツ「何言ってんだよだって、コウイチはあそこにいるじゃねーかよ。」

動揺して笑いながらみんなを見回す

 

ヒロミツ「なぁマツザキ嘘だよな?」

マツザキは何も言わず悲しそうにヒロミツを見る

名前を呼びながらみんなに答えを求める

 

ヒロミツ「なんで何も言わねーんだよ!ねぇオーナー!嘘ですよね?ねぇ!嘘だよね!?…なんとか言ってよ…言えよぉ…!」

オーナーに駆け寄り腰元に縋り付くように膝をつく

子どもに戻ったんじゃないかと思うくらい幼い泣き声

 

ヒロミツ「お前ら、なんで何も言わねーんだよ…俺は絶対信じないからな…絶対信じないからな!!」

泣きながら前方へ来て叫びまた膝をつき

そこへリカが逃げないで!と肩を抱くように近づく

 

コウイチ「俺も…全てを受け止めるさ!

ヒロミツ、俺はいつもお前を挑発し続けた。その度にお前は立ち向かってきた。あの事故の時もな。でもな、あの時あの状況の中でお前はショーを続けたんだよ!俺言ったよな?どんなことがあってもそれに対応するのは当たり前のことだって。対応できなかったのは俺の方だ。お前はもうショーを続ける強い心を持ってる!だから俺がいなかった間も事故のあったこの劇場で!ショーを続けていたんじゃないのか!」

コウイチに肩を揺さぶられ弱々しく首を横に振るヒロミツ

 

コウイチ「俺たちは1つ苦しめば1つ表現が見つかる。1つ傷付けばまた1つ表現がつくれる、ボロボロになる、その分だけ輝けるんだぞ。俺の病院に来てくれてたんだってな。もう…自分を殻に閉じ込めるのはよせぇ…!」

ヒロミツ「コウイチ…」

コウイチの手に触れハッとした顔をするヒロミツ

もう全てを受け入れたように悲しそうに微笑み頷いて少し離れるコウイチ

コウイチに駆け寄って手を取るヒロミツ

 

ヒロミツ「コウイチ頼む!もう1度コウイチのステージに立たせてくれ!それが俺が進むべき道だから…」

みんなも頼むと頭を下げる

 

コウイチ「俺にはきっと時間が限られているだろう。いつ消えてもおかしくないからな。」

後ろに歩いていくコウイチ

みんながいる、みんなを見てと言うように

オーナーが手を動かす

 

♪ ONE DAY (reprise)

 

コウイチソロパートで始まる

ピアノ伴奏が切ない

 

リカが加わり、ヒロミツも加わる

 

コウイチ「みんな、ショーの途中でもしその時がきたら…わかってるよな?」

ヒロミツ「…いくぞーー!」

 

Scene:4 It's A New World On The Earth

♪ New Show Introduction

♪ MUGEN

 

和太鼓の音

赤布が順に落ちて回収されセンターにコウイチ

 

リボンフライング

ピンと張られた布を力を込めて手に巻き付けているのを息も忘れて見てた

本当に美しい命を懸けたフライング

 

ヒロミツが出てきて一緒にダンス

光と音に合わせてのパキパキとした手振り凄く好き

 

8連太鼓

バチを持ってカンッと鳴らし合わせ

ヒロミツは11時、コウイチは5時くらいの方向を向き背中合わせになる

ヒロミツがだいたい先にコウイチの方を少し振り向き息を整えてコウイチと頷き合い叩き始める

 

終わるとバチを置きハイタッチ

コウイチが肩を抱きヒロミツは腰に腕を回し(ている日が多かったような)、何か喋りながら後ろに歩いて行きクシャッと笑う2人が愛おしい…!

疲れてるはずなのにここからのダンスも激しくて美しい!

 

♪ USA TAIKO

 

太鼓セッティング

USAダンサーが演奏に加わる

 

襷掛け

ここはいつもコシオカロックオンで見てます

動きが早すぎてよくあれで上手く縛れるなと感心する

 

♪ Ladder Flying

 

黒マスクを着けてのフライング

絶対苦しいけどカッコイイ…

客席上の梯子を飛び移るように移動する

 

ステージではみんながコウイチを見つめながら和太鼓を叩いている

センターでヒロミツは一際しっかりと一瞬たりとも見逃さないというような目で見つめている

 

日舞

肩あたりの留め具を外して衣装の袖をおろす

舞いながらの作業が美しい

 

ラダー中ずっと太鼓叩いてるわけだけどそのまま日舞をやる体力もだし、まずあんな繊細でしなかやかな動きできるのすごい…ってなる

自分なら腕プルプルで無理(知らんがな)

 

北山くんの日舞をガッツリ見たいと思ってたから歓喜

 

帯に扇子を2本さしていて

1本ずつ抜いて舞いながら開く

 

ショウが上手から出てきて

開いた扇子を1本ずつ

ショウに背中を向けたままま投げる

1本キャッチして(調子がいい時は)同じタイミングで回転し2本目

 

衣装チェンジしたコウイチがセンターに登場

ヒロミツとリカは大きな紐を使った舞

コウイチ傘フライング

(傘つけてるところ見えたけどあんなしっかりした装置というか器具になってるのねぇ)

 

インターミッション

マスク

(このセトリをどこに書くか迷子なのでこの辺に入れてます…笑)

 

フライング終了し複数の傘でコウイチが隠され赤い衣装にチェンジ

 

♪ 夜の海

 

バックスクリーンに満月とコウイチの姿が映し出される

 

途中からヒロミツとリカ登場

シャランって音に合わせて回るの好き

全体的に振りが儚い表現だなーって見てた

ヒロミツの真っ直ぐな目と

時々泣きそうに悲しい顔をするリカ

 

ヒロミツ「俺は俺のやり方で前に進む為に必死だった。でも進むどころか、行先さえ見失っていた。今立ち止まったらそこで終わりが来てしまう、お前が言ってた言葉の本当の意味、やっとわかったかもな。」

 

リカ「コウイチ!私間違ってないよね?これでいいんだよね?あなたがくれたいつもの笑顔、ずっと忘れないから!」

 

カンパニーのみんなそれぞれが語る

 

ヒロミツ「傷付くのを恐れて立ち止まっちゃいけない。見ろよ、コウイチは自分が消えることを知りながらも走り続けているんだ。」

 

後ろへ並びコウイチを見守る仲間たち

コウイチソロパート

 

またみんなで踊る

 

In the deep blue ocean

I can feel loneliness

の部分のしなやかかつ軽やかな動きよ…

 

曲が終わると同時にコウイチが消えたようにバックスクリーンの光が弾ける

とても良い顔をしてスポットライトを浴びそのライトも消える

 

♪ 大桜

 

ライトがつきそこに立っているコウイチはゆっくり後ろの大桜へ歩いて行く

 

白い衣装に着替えたみんなが出てくる

ヒロミツがコウイチがいたところへ行くとネックレスが落ちている

ネックレスを拾いそれをリカの手にゆっくり握らせる

目を合わせて優しく寂しく微笑む

(こことても胸にグッッッとくる)

 

立ち位置に戻り今にも泣きそうな凄く寂しそうな顔になるけど、斜め後ろのマツザキと目が合うとまた優しく微笑む

この表情の微妙な変わり方ほんっとに上手だった

 

少年時代のコウイチとヒロミツの会話が流れる

 

オーナー「疲れた時は休めばいい。迷った時は立ち止まって振り返ってみればいい。次の1歩を踏み出せればまた走って行けるのだから。コウイチ、あなたは最後まで1人じゃなかった。みんなの心が1つになったステージ、良いショーだった…。コウイチ、ありがとう。」

 

Scene:5 フィナーレ

♪ CONTINUE

 

1番全てコウイチソロからの語り

 

コウイチ「俺はずっと走り続けてきた。走り続ける背中を見せることがみんなを繋げることだと思っていたんだ。でも少し違っていたのかもしれない。俺は、みんながいたから走ることができた!俺たちの夢、お前たちの夢はこれからなんだ。」

 

2番ヒロミツ歌い出し

次にコシオカ&マツザキ

ここからいろんな劇中歌をそれぞれが歌い重ねる

ヒロミツはまずONE DAY歌ってたはず

重ねてニューホラ歌ってる人もいたなぁ

 

重ねず歌うところもあって、

オーナーがNew York Dream歌い出すと途中から一緒にオーナーの方を見ながら歌うコウイチ

 

みんなにはコウイチは見えていないようで

コウイチだけが歌う人へ視線を向ける

 

次はONE DAY歌い出すリカに合わせて一緒に歌う

ここ屋上のシーンを思い出して、あの頃に戻りたいなと毎回強く思っちゃう

「心通う仲間たち」ってところでカンパニーのみんなをコウイチが見渡すのもイイ…!

 

ヒロミツは途中からコウイチが見えているような目線で斜め後ろに立つ

コウイチここにいるんだな、って感じで寂しそうだけど優しく見守る目

 

みんなで集まりCONTINUEに戻る

途中コウイチだけSo Feel It Comingとかも歌う

いろんな歌をいろんな人が歌うから目も耳も忙しいけどこのフィナーレ好きだなぁ

 

この辺りでコウイチとみんなの目が確実に合う

ヒロミツも微笑み合う

 

Curtain Call

カーテンコール

 

ヒロミツは青い燕尾服に着替えてる

最後全員が出てくる時、下手から来たヒロミツと必ず何か言葉を交わし楽しそうに笑うコウイチ、この2人が最高に良い!

 

✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼

 

セリフとダンスと表情に注目しすぎるあまり

セトリがあやふやだったのでパンフレットの

お力を借りました🤲🏻

(曲じゃないサブタイトル的なところにも♪とかつけてて紛らわしいですがお許しを)

 

個人的にSHOCKは久しぶりで、博多座は初めて。

ストーリーもうろ覚えでしたが、ここあったな〜とかこの曲と言えばSHOCKだ!みたいな部分も沢山あってとてもワクワクしました。

 

勝手な想像だけど、ヒロミツはリカと本当に結婚したかったとかじゃないのかもな、と。

もちろん好きだったし、きっと愛していただろうけど、それはたぶん「コウイチのことが好きなリカ」を追っていたかったのであって、コウイチに負けたくない、だからコウイチのことが好きなリカも渡したくない、みたいな気持ちがあったんじゃないかなって。

最後のネックレスを手渡した時の顔を見たら、もうコウイチが好きなリカのことを認めているような、少し大人のヒロミツが垣間見えた気がします。

ほんとに、勝手な想像ですけどね。

 

パンフレットで北山くんはライバルに「我慢させたい」と言っていました。これまでライバルを演じてきた人、全てを見てきたわけじゃないですが、確かにあのヒロミツはいつも湧き出る感情を抑えて、ギリギリまで耐えて、言葉と共に吐き出す。その感情や言葉の抑揚がとても印象的でした。

 

子どもの頃からコウイチの背中を見て、ついて行けないと思いながらもずっと2番手として切磋琢磨してきた。いつかは俺が1人で、と野心を燃やしながら。

揺るぎない2番手としての存在感、凄かった。

1番でも3番でもなく圧倒的な2番でいないといけない。それってきっと難しい。

コウイチがいなくてもステージをやり切れるほどの実力はあるのに、コウイチがいた頃のショーは作れない。その加減を北山くんは見事に表現していたと感じました。

 

結局のところ、ステージでも恋愛でも何もかもコウイチには勝てなかった。勝てないどころか、もう本当に追いつけない相手になってしまった。あんなに綺麗で、盛大で、幸せなラストシーンだったけど、ライバルの生き様を考えると、どうしたって苦しい。

でも、腐っていたあの1年間のヒロミツとはもう違う。コウイチが走ってきた道の続きをヒロミツは思いっきり走っていくんだろうな。

 

北山担としての変な見方なんだけど、北山宏光としてはコウイチに似ている部分とヒロミツに似ている部分、両方持っている気がしてて。

みんなにどう思われてもいいと言っていた自己犠牲の強さ(今は北山くんの中で自己犠牲はないと雑誌で言ってたけど)、何よりもショーを大事にする姿、そんなコウイチと、負けず嫌いで熱い気持ちを全面には出さない時がある、お調子者で目指すものは1番がいいと思っているヒロミツ。そんな北山くんが演じていたからこそ感情移入して見れるところが多々ありました。

 

NETHERほど細かくは覚えられなかったけど、自分的に書き残したいところは書けたので、これでまたいつでも脳内ブロードウェイであのカンパニーに会えます。

 

本当に、エンタメっていいですね。

こんなご時世だからこそ、

開演するのが当たり前じゃないからこそ、

強く感じられるものが沢山ありました。

博多に通ってよかったです。

 

次は帝劇に通いたいな、な!!(言霊)

梅芸でももちらんいいんですけど

私が梅田の廃人になりそうなので。笑

 

ここまで読んでくれてありがとうございました!

ちょこちょこ思い出したらまた編集します。

 

FF外の方がここに来てくれていたら

ぜひTwitterでも仲良くしてください♡

@ki_riry

 

 

りり☺︎

 

 

戻れない日々に戻りたい 第1幕

Endless SHOCK 2022 博多座公演

自分用メモと感想や考え等✍️

台詞や歌詞は完璧なものではないので

多少の違いはスルーしてください☕️

 

f:id:tanoshiieveryday:20220927232532j:image

 

北山担ゆえ、

ほぼヒロミツ マルチアングルです。

もちろん全体を楽しんだ日もありますが、このメモはほぼヒロミツメインなのであしからず…🙇🏻‍♀️

 

ゆったりまったり浸りたい方はぜひ

ご一緒にSHOCKの世界へ。

 

 

第1幕

指揮者 田邉さん スポットライト 拍手

Overture

♪ SHOCK OVERTURE

オーケストラ演奏

ジャニーさんの名前からクレジット

最後にEndless SHOCKの文字

 

 

Scene:1 SHOCK OPENING

♪ OPENING CONTINUE

 

暗転で薄ら見えるポージングしたコウイチ

スポットライト当たる

後ろにキャスト勢揃い

ヒロミツは1番後ろのセンター

良い顔してる〜!

 

「みなさんよくご来場いただきました、

堂本光一です。

この博多座での公演は5年ぶりとなります。

今日も幕を開けられること感謝しております。

まもなくEndless SHOCKのストーリーへとご案内します。

本日は最後までごゆっくりとお楽しみください!」

 

ヒロミツ階段からかけ降りて

コウイチの後ろでポーズ

 

両足浮かしてぴょんぴょんする振り

ヒロミツいつも見ちゃう可愛い

 

オーナーはステージ真ん中にせりで登場

 

階段から降りるリカのエスコートをする

目がとっても優しくて惚れる

 

 

劇場への誘い(オーナー挨拶)

オーナー「ショービジネスの世界ではShow must go onという言葉をよく耳にします。

何があってもショーは続けなければならない。

みなさんにとってのShow must go on、走り続ける意味とはなんでしょう?

ご挨拶が遅れました、私、この劇場のオーナー、島田歌穂と申します。

ここはニューヨーク!オフブロードウェイと呼ばれる小劇場。

オンブロードウェイに比べれば客席の数も少ない、小さな劇場です。

ここから生まれた作品がやがてブロードウェイの大劇場で上映されることもあるんですよ。

例えば、レント、コーラスライン、ディアエヴァンハンセンなんかもその1つですね。

客席の灯りが消え、音楽が高鳴り、幕が上がる。そのトキメキはブロードウェイもオフブロードウェイも変わりません。

思いの全てを込めて私たちはショーを作り続けています。この小さな劇場で。

(曲調変わり少しホラーな雰囲気)

…こんな古い劇場には去って行った者たちの思いが残されさ迷い続け、今も夢を見ているのかもしれません。そんな劇場で私はコウイチという1人の原石と出逢いました。磨けば磨くほど輝いていくコウイチの溢れる才能とステージにかける熱い情熱が今日も舞台を駆け巡ります。今日は我々カンパニーの千秋楽!それではショーが始まります!」

 

フライングスタンバイできないトラブル

暗転の中 スタッフがステージで焦ったように

「上空にスタンバイできません!!」

 

コウイチ「みんな大丈夫、このままショーを続けよう!」

下手からステージ奥センターに登場するコウイチ

 

Scene:2 Off Broadwayのショー

♪ So Feel It Coming

 

コシオカにワイヤーをつけてもらってフライング

キャッチングで手を差し出して待つマツザキ

 

♪ The Company

 

コウイチステージ奥センターへ戻り暗転後

ライトがつくと即ヒロミツにチェンジ

青い燕尾服衣装(これほんと素敵)

しばらくダンス

音ハメのパキパキした動き良い〜

 

黄色ドレスのリカとっても可愛い

 

♪ NEW HORIZON

 

この手拍子するダンス好き!

客席も一緒に手拍子して一体感が良い◎

 

赤い車にリカが乗り隣にコウイチが乗る

宙に浮く

コウイチが片足を座席の外に出してるんだけど

その図が王子様すぎる

 

車降りてリカが捌けコウイチソロパート

後ろの幕が開きポーズしたみんながいる

 

こちらを向いていた演者が後ろ向きになり

バックスクリーンの緑幕が下りて

舞台裏シーンへ。

いつのまにかこちらが客席ではなく

舞台裏から見ているような感覚になるの凄い

 

Scene:3 劇場のバックステージ

 

コウイチ「みんな、千秋楽、お疲れ様!」

 

♪ Yes, My Dream

 

わっちゃわちゃしてるから目が足りない!

あちこち移動しながら木箱に乗ったり

近くの人とハイタッチしたり楽しそうなヒロミツ

 

脚立に乗って初めてのヒロミツソロパート

ヒロミツ♪「俺が踊ればperfect!みんなついて来いよ〜

任せてくれよEverything 例えどんな時も

俺はサイコー!」(ほんとに最高)

私的初日はここで発声の違いにびっくり

ミュージカル仕様というか

深く広く響く声!

ヒロミツ「いやそれにしてもさっきのコウイチの登場、あれ焦ったよな〜」

 

ショウとジャンケンしてあっちむいてほい!

箱の上で投げちゅーするのあざと。

2回もしちゃうのあざと!!(ヒロミツ)

 

移動するリカの前に立ち塞がるようにヒロミツが来るけど、リカは驚きと少し迷惑そうな顔で首を傾げコウイチの立つ木箱のほうへ笑顔で走って行く(見てる側としては既に振られたような気持ちになってちょっと切ない)

 

オーナー来てから全員ぎゅっと集合して歌う

マツザキが写真を2回撮る仕草

カシャッというシャッター音に合わせてポーズ

ヒロミツはコシオカに腕を掴まれて

「おい〜!」ってなってる時が多かった

 

ヒロミツ「おいコウイチ!次のショーのアイデア、聞かせろよ」

コウイチ「次の公演、実は、シェイクスピアの芝居をやろうと思って」

ヒロミツが当たり前のように "ショー" というのに対してコウイチがあえて " 公演 " と返しているように聞こえた。その後のセリフからも、ヒロミツが華やかなショーをやっていきたい気持ちが伝わってくる。

 

反対するヒロミツをオーナーがなだめる

 

 

♪ 憧れMy Dream

 

リカパート

コウイチが好きなんだなーって伝わる表情

 

ヒロミツは下手で指輪を渡す練習

ショウがこうしたらいいよ!って

全身でレクチャーしてそれを何度か真似する

喜ぶ側のリアクションをする日もあった

 

ヒロミツ♪「今日こそ伝えよう 俺のこの思い

この世で1番 君が好きなのは…俺っ!」

超得意げに今から告白するぞー!って

顔しながら歌うの可愛すぎる

 

リカはもう捌けていて

オーナーに間違ってプロポーズ体勢(膝まづいて)

オーナー「ヒロミツ!あなたリカとどういう関係なの!」

指輪を取られるけどすぐに取り返す

 

慌ててみんなを連れて上手に捌ける

ハラはいつも最後にオーナーを見ながら

怪しくウヘヘと笑う(笑)

 

ブロードウェイのプロデューサーが来て

オーナーとお話し

 

屋上のシーンへ

少年時代のコウイチとヒロミツの声

 

Scene:4 劇場の屋上

♪ ONE DAY

 

途中からリカが出てきて一緒に歌う

コウイチとリカのハモリ大好き

屋上の下で踊るダンサー達も素敵

 

照れながらコウイチにネックレス渡すリカ

同じタイミングで上手から出てきたヒロミツはリカに指輪を渡そうとするが、2人を見て立ち止まり寂しそうに指輪を下げる

みんなも屋上に来る

 

メジャーになってやる!と昔から言っていたヒロミツを茶化すみんな

そんなんじゃねーよwって顔くしゃってして小さく笑いながら否定するところリアコ…!

 

流れ星にお願いをするリカ

その隣で切なそうに夜空を見上げ遠くを見るような目のヒロミツ

(ストーリーを全部知った上で見るとここの表情が胸痛すぎて泣ける)

 

マツザキがリカの肩に手を回せとヒロミツに指示

そっと手を回そうとするがオーナーが来て

バッと離れマツザキの背中にくっつき

くるくると周り隠れてるつもり

(身長差!!)(たまにアドリブ)

セーフセーフってやるの可愛い

 

 

マツザキ達が先に行くわと屋上から去る時

めげずに歩くリカの肩に手を回そうとするヒロミツ

リカが振り向く度に手を引っ込め

何もしてないよという顔(笑)

でも見えてしまったよ、仲良く並んで笑いながら屋上の階段を降りて上手に捌けていくのが!!

 

大劇場から誘いが来たらどうする?と

コウイチに聞くオーナー

 

オーナー「そんなあなたが…すてきっ」

って2人で向かい合うところ

毎回客席から小さい笑いが起きる

 

コウイチ「じゃあ俺も早く行ってみんなに合流します。オーナーも後ほど、お待ちしてますんで。じゃ、失礼しまーす!」

 

屋上の下をみんなが走りながらパーティーへ向かう

ヒロミツはローラーを履いて上手から下手へ

なかなかのスピードでみんなを追い掛ける

 

(9/17夜公演)

「パーティー行く前に誕生日プレゼント買いに行こうぜ!」

ローラーヒロミツ「誰の買いに行くの〜?」(にやにやしながら)

 

Scene:5 ニューヨークの街

♪ It's A Wonderful Day

 

赤い皮ジャケットのコウイチと、カラフルでいろんな服を着たアンサンブルさんのダンス

ヒロミツ以外のみんなも出て来る

 

ヒロミツ「いやいやいやみなさん!

お待たせお待たせー!」

赤いハート柄の白スーツ、バラの花束を持って登場

「おいおいなんだその格好は」

ヒロミツ「イカしてるだろー?

今日は俺にとっての記念日だ〜。

リカちゃんっ、ちょっといいかな?」

このリカちゃんって言い方が

張り切ってる少年感でたまらない。

リカ「え?私?」

ヒロミツ「ハイッッ!」(高音w)

 

ヒロミツ♪「この胸を焦がす 熱い 思い

そのわけを君に 知って欲しい〜」

リカとのステップも可愛いし

歌い方もうきうきしてて可愛い!

 

ヒロミツ「お願いしますぅ〜!」

また指輪を持ってプロポーズするが

今度は間違えてコウイチに

 

コウイチ「なんだこのダッセー指輪!」

そのままピンク頭のニューハーフみたいな人に指輪と花束あげちゃう

 

コウイチとヒロミツが対決するようなダンス

 

指輪返ってくる

 

パーカッションの音に合わせて

コウイチがCONTINUEのメロディを思い付く

 

リカ「そのメロディ、素敵!」

 

みんなで歌う

この後半のダンスも好き

 

ヒロミツがハート柄ジャケットをマツザキに着せる

パーカッションに合わせてハヤトがしゃかりきにダンス

みんなでストンプ

ヒロミツはSHE HER HERの手振りしてる(笑)

 

コウイチがちょっとお話いいですか!とパーカッションの人を追い掛けるがいなくなってしまう

 

新聞を手に取りカンパニーの記事を読む

ヒロミツ♪「新しいスターの誕生」

このパート凄いミュージカル!って感じの発声

 

さっきのパーカッションの人を仲間にしたい

というコウイチに反対のヒロミツ

 

ヒロミツ「なにもあんなやつ入れなくたって大丈夫だってー」

コウイチ「なんだよヒロミツくん、大した自信ですねぇ。ハハッ、それとも、ライバルが増えちゃうのが怖いんですか?」

ヒロミツ「そんなんじゃねーよ。これは俺にとって!…俺たちにとってこれはチャンスなんだよ」

(ここはまだ冷静で笑顔なヒロミツ)

 

オーナーが来て大劇場からの誘いがあることを伝えられる

みんな大喜び

コウイチは少し複雑そうな顔

 

リカ「これもコウイチのおかげね!」

ヒロミツ「コウイチの…おかげ?」

ヒロミツは表情が少し曇る

リカ大きく頷く

 

みんな行きたいと言う中

コウイチ「コシオカは?」

コシオカ「そりゃあ行きたいけど…、オーナーの劇場のこともあるし」

ヒロミツ「なに、コウイチは行きたくないの?だったら1人でシェイクスピアでもやってろよー」

まだ表情は笑って茶化したような言い方だけど、コウイチのハッキリしない態度にイラついてるような気持ちが秘められてるように感じた

リカ「何言ってるの、コウイチがいなかったら始まらないでしょ」

ヒロミツ「お前は黙ってろ!!!」(食い気味でリカの方を振り返り怒鳴る)

 

コウイチ「ヒロミツ、お前大劇場でなにがやりたいんだ」

ヒロミツ「俺は…俺のやり方で前に進んで行くんだよ」

コウイチ「わかった、でも気を付けろよ。周りが見えなくなったらおしまいだぞ」

新聞を床に叩き付けて下手に捌けるヒロミツ

 

 コウイチ「マツザキ、ヒロミツが何を言ってもお前だけはあいつのそばにいてやってくれ」

マツザキ「え?」

頷いて走り出すマツザキ

 

今日は解散!とみんな捌けていく

コウイチとオーナー2人になり

大劇場へ行くと決める

 

オーナーソロパート

オーナー「あれから半年、ブロードウェイの幕が今開く」

 

Scene: インペリアル・ガーデンシアター

♪ Introduction

 

USAダンサーのパフォーマンス

動きが大きくてしなやかでカッコイイ!

 

♪ Dancing On Broadway

 

曲調もダンスもポップで楽しくて好き!

途中で上手からヒロミツ、下手からリカ登場

 

クラップハンズしてからのHave a good time

のところ凄く余裕のある動きしてて

好きなヒロミツ

というかこの曲ほんと北山くんらしい音の取り方で

ダンス上手い人が0.05テンポくらい動き遅く見える

みたいな現象がひたすらあって

(嵐の大野くん的な)(伝わらない)

この指先まで余裕のある動きがとても良かった

 

ゆっくりテンポになるところの

みんなで横向いて汽車みたいな動きするの可愛い

 

♪ Memory of Skyscrapers

 

こちらはしっとりナンバー

コウイチ以外のメンバーは捌け

アンサンブルさんはポージングしたまま

ステージが回転

コウイチはジャケットを脱ぎネクタイを外す

 

後ろまでステージが回ってしばらくしたらアンサンブルさんが動き出し同時に次曲のスタンバイ始まる

舞台奥1列に立ち位置着いた人からポーズして待機

この時点でシルエットがカッコイイ

最後にセンターへヒロミツが入る

 

♪ MOVE ON

 

ライバルソロ曲

歌い出し英語歌詞 低音ボイス…!

歌いながら踊りながら前に進むの

鳥肌立つくらいカッコイイ

 

途中でリカ登場

ヒロミツ♪「そうさいつでも 君と踊っていたいんだ

どこに居たって 君を感じてる」

リカを見る目がエ…、セクシー。

 

リカ退場

 

ヒロミツ♪「命かけた この夢に

あいつの背中が遠く見える

伝わらないこの恋心も 受け止めてみよう

俺とお前だけ 誰もいない

それでも俺は!走りたいんだ!

あぁひとりでな

願い全てを歌に乗せ やり遂げるんだ」

 

語るような歌詞

ライバルの心情が詰め込まれてる〜!

 

パーカッションパート

あんなに新しい仲間入れるの嫌がってたのに

パーカッション叩く真似やクラップをして

凄く良い顔して音に乗ってる

 

ヒロミツ♪「BigBang」

ここもめちゃくちゃ低音ボイスでカッコイイ

 

マツザキ♪「もっと遠くまで 声が枯れるまで〜」

ヒロミツの肩に手を置いてマツザキパート

とても良い声

その後マツザキが巻舌で

プルルルHa!って掛け声入れるとこ

カッコよすぎてテンション上がる

 

衣装はライブっぽいのに

声がちゃんと舞台用だから凄いなと思った

自信満々に力強く歌って踊って

最後やり切ったように拳掲げるヒロミツ

暗転して捌ける時も堂々とした歩き方

 

凄くカッコイイしさすがこの舞台の2番手だなと思うけど、曲や衣装の雰囲気的にも華やかさとかオープニングを飾るような豪華さではなくて、これがライバルの立ち位置に与えられた曲であり、2番手である証拠のような

 

セリフ調の部分からもヒロミツが常にコウイチの背中を見て越えられない壁を受け入れつついつかは、と熱い思いを抑えているのが伝わってきた

 

♪ SOLITARY

 

スポットライトが当たりジャケット衣装のコウイチ

ジャケットの裏の刺繍が良く見える振りで

衣装まで演出の1つにしちゃうの素晴らしい

 

リカ登場

「ヒロミツくんは?」「コウイチどうする」

コウイチ「俺がヒロミツの代わりをやる、いつも通りやれ!」

 

上手から衣装をちゃんと着られていない

ヒロミツが走って出てくるがマツザキに

止められてなんとか捌ける

 

出とちった、ということは

通常ならここからソリタリはヒロミツが

やるわけで、そんなの見たすぎる…

と心の中で悶えてしまう(ライバル担あるある)

でもコウイチ&リカのダンスもたまらない

 

リカ(あいりちゃん)はこの

ザックリ背中が開いたミニスカ黒衣装が

とっても似合う!

アンサンブルと区別する為に黒ストッキングなのもセクシー

 

コウイチにだけライトが当たり

音声での歌が流れるソロパートの時

レーザーみたいなのが客席に差してて

その光が床と平行に1階 客席頭上あたりに

広がるようになってるんだけど

1階席から見上げて見ると雲海が動いてるようにみえて

凄い不思議な景色だった(日本語が下手すぎ)

 

最後リカが後ろに下がって銃を受け取りそれを

背中に隠しながらコウイチの背後に近付き

後ろから手を回す振りがとても好き

 

リカから銃を受け取りスライドを引き

自分のこめかみに当てて発射する

(暗転して発砲音と発光)

 

このスライドを引く仕草が手馴れてて

カッコイイからいつも息止めて見ちゃう

 

 

Scene:7 バックステージ

幕間 Japanesque15分前

 

ハラ「コウイチ、1幕の終わりやっぱちょっと暗すぎないか?」

コウイチ「その分Japanesqueがハッピーエンドなんだ。大丈夫だよ。」

 

コウイチ「それはそうと、なんでヒロミツのやつさっき上手の方から出てきたんだ?」

「セットが袖に引っかかっちゃったみたい。怪我もなかったし大丈夫でしょ。」

 

オーナーからの差し入れ(日替わり)

後半日程になるにつれおふざけが

入ってきたのか、受け取ったカゴから

コウイチがリンゴを取り出して

( 差し入れの内容違うじゃん…!)

とみんな笑っちゃうくだりも。

 

ヒロミツ「なにやってんだよ!!」

激おこヒロミツ登場

スタッフにもブチ切れ

ヒロミツ「もうおせーんだよ、出とちったって笑われるのは俺なんだからな」

リカ「コウイチがフォローしたでしょ」

ヒロミツ「俺とお前の見せ場だろ」

マツザキ「だからスタッフだって謝ってるだろ」

ヒロミツ「謝ったら済むのか?どう責任とってくれんだよ!?こんな状態で2幕なんて開けられると思ってんのかよ」

コウイチ「いい加減にしろ。ステージは生き物だ。それに対応するなんて当たり前のことだろ。」

ヒロミツ「そうじゃねーだろ。決められたことをきちっとやるのがプロじゃねーのか?」

リカ「やめなさいよ。コウイチだって色々あっても何も言わないじゃない!」

ヒロミツ「何も言わないことがいいことなのか?何かあってからじゃ遅いんだよ。だから俺が代表して喝入れてやってんじゃねーかよ!」

コウイチ「ヒロミツ、お前何か勘違いしてないか?お前はただ自分が出られなかったことを怒ってるだけだろ。」

ヒロミツ「見せ場潰されたら怒るの当たり前だろ!!」

コウイチ「あの時お前はどう対応したんだ?」

ヒロミツ「だから裏回って上手の袖から出たけど、お前が俺の見せ場奪ったんだろ!」

コウイチ「衣装もろくに着られず!ただ出てきただけだろ!Show must go on、それがお前の答えか。」

ヒロミツ「またそれかよっ…!」

 

コウイチからShow must go onの言葉が出た時に目を見開いて、もうその言葉は聞きたくないというような表情

 

コウイチ「お前はもうステージに立つな」

 

ヒロミツ絶望したように後方へ歩き

しばらく後ろを向いたまま立っている

 

コウイチ「2幕始まるぞ、準備しろ」

 

リカがコウイチについていくから!という言葉を聞いて、少し振り向きかけるヒロミツ

 

コウイチとヒロミツ以外が準備の為捌ける

 

♪ Missing Heart

 

ヒロミツ♪ 「お前はどうしてすべてをかき乱す

俺たちをおいてただ1人だけで」

辛そうな悲しそうな声

 

コウイチ♪ 「今のお前には分からない

何もかも明日の舞台のために」

 

ヒロミツ♪ 「お前だけがいつも正しいわけじゃない

お前がすべてを奪ってる」

訴えかけるように力を込めて歌う

 

コウイチ♪ 「時は止められない

今立ち止まったら

そこで終わりが来てしまう」

コウイチも反論して揺るがない気持ちをぶつけるように歌う

 

重なり掛け合うように歌うパート

ヒロミツ♪ 「焦る自分に苛立つ」

コウイチ♪ 「俺1人だけでも進もう」

ヒロミツ♪ 「俺の前から消えてくれ」

コウイチ♪ 「今は誰にもわからなくても」

ヒロミツ♪ 「このままじゃ進めない」

ヒロミツ♪ 「離れてく」

コウイチ♪ 「離さない」

ヒロミツ♪ 「あの日の」2人「夢を」

 

コウイチと声が重なるから少し聴き取りにくいけど、ここの「俺の前から消えてくれ」がほんとに苦しい。

小さい頃から憧れてずっと一緒にステージに立ってきた相手にこんなことを言わなきゃいけない日が来るなんて。

この歌詞と去り際の台詞を含め

ここでもう決心したのかな、なんて。

 

置いてある刀を持ち、少し刃を抜いてすぐにしまい

ヒロミツ「Show must go onかよ…」

無の表情、抑揚のない捨て台詞

刀をその場に捨てて下手へ捌ける

新聞のように投げ捨てるのではなく

手を離しただけの冷たい捨て方

 

オーナーが出てきてコウイチに話し掛ける

オーナー「ねぇコウイチ、走り続けるって疲れない?」

 

2幕開演のベルが鳴る

スクリーンは雨の演出

 

Scene:8 Japanesque Show

♪ Japanesque 組曲

 

笛や太鼓の音

着物を着たリカ登場

山賊たちに襲われながらお付の者が守る

 

暗い中刀を持ったコウイチとヒロミツが登場

2組に分かれ殺陣

 

順番にライトが当たり交代で切るところ

ヒロミツが刀持った腕を頭から後ろに回すの男前すぎ

北山くん的に久しぶりの殺陣だけど

稽古重ねまくったんだなって伝わる

体や刀のブレなさ

 

戦いの途中コウイチが下手後方へ

ヒロミツが上手後方へ

給水しに行くのが地味に好き

殺陣中でも飲まなきゃいけないほど

ハードなんだなぁ、、

 

ヒロミツの刀がコウイチの刀に叩き落とされ

膝をついてしまう

後ろを向いたコウイチは銃で撃たれて

仰向けに倒れる

ヒロミツは刀を拾いゆっくりコウイチに近付き起きようとするコウイチの体を蹴って倒す

そのまま階段を上り、マツザキたちによくやったと迎え入れられながら頂上のリカの前へ

リカが縛られていた布を刀で切り

後ろから肩に手を回して刀を突き付け人質に

 

痛みに耐えながらもコウイチはゾーンに入ったかのように何度刺されても敵を切り倒していく

(この辺りは滝沢歌舞伎とも重なる部分があるなと懐古)

 

もうやめろと怯えながら階段を上りながら逃げるハヤトたちも切り捨てヒロミツの元へ

 

リカを突き飛ばし1対1かと思いきや

ヒロミツは手が滑って刀を飛ばしてしまう

ヒロミツは あっ…という顔をして

コウイチは驚いた表情でなにしてんだよと

いうようにヒロミツを見つめるが

ハラが予備の刀を持って階段を駆け上がってくる

 

その刀を抜いた瞬間

それが本物の刀だと気付くコウイチ

コウイチ「ハラ…!」

なんで本物の刀なんか!というような顔

ヒロミツはその流れを意外と冷静に見ている

 

ストーリーを全部知った上で見ていると

確かにこれは故意に作り出した状況なので

ヒロミツがこの時点で慌てることはないし

むしろ計算通り

 

2幕で暴露した通りなら

ここで「俺の勝ちだ!」となるみたいだけど、

さぁコウイチどうする?って挑発的な表情というよりは、

「もう終わりにしよう」「さすがに無理だよ」

とコウイチがステージを止めることに懸けたような、

それでいてやっぱりコウイチは続けるんじゃないかとも思っているような

でもそれを表情には出さずあくまで冷静な目で見つめてる

 

コウイチは2本の刀を持って頂上まで進み

本物の刀の方を床に突き刺す

コウイチ「続けろよ」

 

コウイチは続けることを選んだ

コウイチは俺に本物の刀を渡すことを選んだ

それを理解していく時のヒロミツの表情の変わり方

 

悲しさとか後悔とか疑問とか恐怖とか

いろんな気持ちをぐるぐるさせながら

コウイチに煽られるがままに刀を抜き構える

だけどこれは本物の刀

切るわけにはいかない

でもコウイチは続けろと迫ってくる

怯えながらやめろ!と逃げかわす

 

何度かかわしているうちに

無我夢中で向かい合ったコウイチを刺す

血飛沫が後ろの扉に激しく飛ぶ

 

(ここでコウイチは扉に設置してある血糊を手につけて苦しみながら自分の顔とヒロミツの顔につけているように見えました)

 

やってしまったという表情でヒロミツは尻もちをつき

コウイチは苦しそうな声でうめきながら階段を転げ落ちる

ハラは本物の刀をゆっくりと拾い恐ろしいものを見るような目で怯える

 

炎で城が焼けていく様な演出の中

ヒロミツは階段頂上の真ん中で見下ろしながらコウイチと両手を交互に見て、首を横に振り、自分のやったことに後悔しているような泣き顔

何か言ってるように口を動かしてるけど台詞としては出していない

1度「ごめん」と読み取れた時があって、やっぱり後悔の気持ちはあるよね…と胸が痛かった

こんなつもりじゃ、なんでだよ、そんな感じ

 

このJapanesqueが本来はハッピーエンドだったのか、と想像もできない終わり方

 

マツザキがコウイチー!と叫んで1幕終了。

THE NETHER 尋問の記録

THE NETHERの台詞と流れをメモしたいと

思い、ここに書いていきます✍

 

f:id:tanoshiieveryday:20191102214234p:image

 

愛唄は個人的に頭に入りやすかったので

自分用に台詞メモしてたんですけど

ネザーはとっても難しい…!

でも覚えがいのある内容だし

台詞が文字としてあると内容考察も

はかどるんじゃないか、と。

 

耳で聞いて頭で覚えて

少しだけ紙にメモしてる程度なので

もちろん一言一句台本と同じではありませんが

得意の瞬間的短期記憶を使う時が来た(厨二病風)

ベースのメモは帰りの新幹線で必死に打ったので

編集しても見落としてる誤字脱字も多いとは

思いますが…😂😂

 

(念の為に追記しますが、もちろん録音はしていません。仮に録音ならもっと正確に空欄なく書き留めます😂 そして公演中の紙メモもほとんど取ってません。ペンの音や首の角度で周りの方の気が散る原因になるのを避ける為です。他舞台のファンの方で台本を自作した方もいます。そこまで出来るほど私は自信がないので細々とブログに書き残すだけですが、もし疑われたとしたらそれくらい忠実に書き残せたと誇りに受け取らせていただきます🙇🏻‍♀️)

 

あくまで自分用のメモなので

無断転載やコピペなどはご遠慮ください🙇🏻‍♀️

雰囲気を味わう為にお読みいただければと思います!✨

 

モリス … モ、ウッドナット … ウ

シムズ … シ、パパ … パ

ドイル … ド、アイリス … ア

 

( 尋問室 ) モリス 対 シムズ

シ:家に帰りたい。

モ:どちらの家にですか。

シ:家族と話す必要がある。

モ:どちらの家族ですか。

シ:君は何を言っているんだ。私はただ電話がかけたい。

モ:そうですか。私たちもやりたいことがあります。

シ:弁護士を呼べ。

モ:どちらの弁護士をですか。

シ:いい加減にしろ!

モ:どなたとでもご自由に連絡を取って構いません。ログインする必要があるなら、端末もありますよ。奥様もそろそろ心配しているんじゃないですか?

シ:妻を巻き込むな。

モ:お子さんたちも。

シ:子どもなんかいない。

モ:ミスターシムズ、あなたは美しい家をお持ちですね。森の小道から少し入ったところにあるビクトリア様式の邸宅です。玄関のポーチには、長い靴下を履いてセーラー帽を被った子ども達がいます。バーナード、ドナルド、アントニア、…アイリス。なんとも古風な名前ですね。純粋無垢な、古き良き時代の名前です。

シ:私の家はありふれたレンガ造りの建物だ。そして妻は子どもを産めない。君は勘違いをしている。

モ:売春の斡旋、強姦、未成年との性行為、殺人、このようなことは重い罪として告訴されます、ミスターシムズ。

シ:私を告訴するのか?

モ:かなりの常習犯ですね。稼いだ金額を見ればわかります。

シ:告訴するのかしないのか。

モ:アフリカのブルキナファソにあるあなたの口座のことも掴んでいます。

シ:告訴しないなら私は帰る。

モ:えぇ、どうぞご自由に。

シ:帰っていいんだな?

モ:告訴しないのに拘留し続けるのは法律で禁止されています。

シ:わかった。では帰ろう。

モ:私たちは肉体を取り締まることはできません。あなたの肉体はドアの外へ行くことが出来ます。

シ:そうか、じゃあ私の肉体は外へ行こう。

モ:でももしそうするなら、私たちはあなたのログインを無効にします、ミスターシムズ。あなたは二度と、ネザーにアクセス出来なくなります。

シ:君たちは何者だと言ったか?

モ:私たちはネザーの犯罪を取り締まる機関です。私は現実世界の担当捜査官で、モリスと言います。

シ:私にはネザーでやるべきことがある。沢山の人間が私と繋がっている。私をネザーから追放することは出来ない。

モ:あなたは随分古いものがお好きなようですから、その時代に戻ると思えばいいのではないでしょうか?

シ:これは人権侵害だ!私の弁護士はこの分野のエキスパートだ。彼の手にかかれば私はすぐネザーに復帰できる。

モ:そうなさりたいなら、どうぞなさってください。私たちは、あなたの子どもたちの居場所を突き止め保護する時間があれば十分です。

ミスターシムズ、どうしました?あなたにお子さんは、いないんですよねぇ?

私たちは確かな情報に基づいて告訴する為にネザーに捜査官を潜入させました。あなたはオンライン上にログが一切残らないようにコードで書いていましたね。ですから、捜査官は自分でレポートを書いて提出してくれました。ログインすると厳重なセキュリティチェックを経て、用意された容姿の中から自分のキャラクターを作り出した。その後、この世界では現在のテクノロジーに関する言葉を使わないのはマナーだというレクチャーを受け、ようやくハイダウェイに入ることが出来た。ハイダウェイで最初に出会うのは、木々だ。太陽の光と、風の中でそよいでいるその姿に圧倒される。ゆらゆら揺れる光、優しい風の音。その木々の間にビクトリア様式の邸宅が見える。玄関への階段を踏むと、キシキシと音がする。ドアのベルを鳴らす。手に汗をかいているのがわかる。自分の旅行鞄の持ち手をぎゅうっと握る。窓から中を覗き込むと人影が見える。非の打ち所のない立派な身なりの男性が、子どもの、少女の顔を撫でている。

シ:彼らは子どもではない。

モ:それは時と場合によるのではないですか、ミスターシムズ。いえ、パパとお呼びしましょうか?

 

( 尋問室 ) モリス 対 ドイル

モ:ミスタードイル。ミスタードイル?ミスタードイル、奥様には何も申し上げていません。現時点では、私たちはあなたを拘留しているだけです。私たちはパパと呼ばれている男に関して調査しています。パパの情報は話していだきたいですが、あなた自身の情報は守ります、ご安心ください。セドリック・ドイル、フランクリンミドルスクールの教師。自然科学の分野で優秀教育者賞を受賞。定年まであと1年。定年後は40年に渡る教師生活に応じて年金を満額受け取る予定。妻は英国国教会の上級役員。あなたは4年前まで教会の日曜学校でも教師をやっていました。娘が1人いて、現在イリノイ州立大学2年生。あなたは現実世界の大学の授業料も払っていらっしゃる。かなりの金額でしょう、ミスタードイル。現在のほとんどの学生はネザーの教育機関でより高度な教育を受けています。あなたは夜間にもその教育機関の1つで教師として働いてると主張されている。えー、メタフィジカルサーティチュード大学。実態なき確実性大学ですか。そんな大学があるんですねー。ご希望でしたら、私たちはあなたの経歴に傷がつかないようにすることも出来ます。実際、メタフィジカルサーティチュード大学にあなたを雇ってもらう為のコーディネートだってやります。そうすれば、あなたが端末の前で費やした時間のことも、銀行口座にお金が増えたことも、完全に筋が通ります。今後の生活にも支障ありません。

ド:彼女は…?そのままにしておけるのか?

モ:彼女?

ド:アイリスだ。

モ:いいえ、ミスタードイル。パパに関する情報を入手できたら彼女の命は終わりです。

ド:何も話すことはない。

 

( 尋問室 ) モリス 対 シムズ

シ:どんな権限があって私をあの庭からここに連れ出した。

モ:顔を合わせてお話するほうが気分が変わって良いかと思いまして。

シ:私が何者なのか君が知る必要はない。私には匿名でいる権利がある。

モ:私たちはほとんどのユーザーを追跡することが出来ます。しかし、あなたの個人情報は見たことのないような方法で暗号化されていて、追跡出来ません。あなたはログインしたと思った瞬間、消えてしまうんです。

シ:私の好みにあった広告を表示できなくて悔しいのか?

モ:あなたの好みなんどどうでもいいことです、ミスターシムズ。問題なのはあなたのレルム、つまり管理区域です。名前は、ハイダウェイ。ハイダウェイ…面白い名前ですねぇ。隠れ家、潜伏場所。わいせつ取り締まり法については、ご存知ですか?

シ:私のレルムはきちんと登録されているし、国際的な資格も持っている。

モ:あなたのサーバーはどうでしょうか。

シ:私のサーバー?

モ:ハイダウェイのソースコードが格納してある物理的な箱ですよ。

シ:サーバーがどういうものかはわかっている。

モ:その場所を教えてください。

シ:私のサーバーはこの国にはない。だから君の管轄外だ。

モ:しかしあなたのサービスはここにあります。この国のそこらじゅうに。

シ:だからそれは君の管轄ではない。

モ:ミスターシムズ、残念ながら、あなたのサービスが提供される場所はどこも私の管轄地域なんです。あなたのレルムは人気があるだけではなく、莫大な利益をあげています。その売上のおかげであなたはレンガ造りのご自宅の周りに200平方フィートにわたって本物の芝生を植えている。庭ではえんどう豆とビーツを育てている。奥様の洋服はコットンです。現実世界でこんなに裕福なのに、なぜ廃人になる道を選ぶんですか?

シ:私は廃人ではない。

モ:あなたのログイン履歴を見ると、かなりの時間オンラインで過ごしていることがわかります。

シ:オンラインで長時間過ごすことが犯罪なのか?なら君たちの捜査官は忙しくてたまったもんじゃないな。

モ:ではあなたはこれまで、移住を考えたことはないんですか?

シ:私はオフラインの生活を維持している。庭の世話もある。

モ:本当ですかミスターシムズ。あなたはネザーに1日平均16時間滞在しています。現実ではない世界でそんなに長い時間を過ごして何が得られるんですか?

シ:バーチャルの世界だからといって、現実ではないわけじゃない。全人口の80%はオフィスレルムで働いてるし、子どもたちは教育レルムの学校に通ってる。知りたいこと、やりたいこと、やってみたいこと、ありとあらゆることに対応したレルムがある。ネザーは我々が生きていく為の道筋になりつつある。枠組みになっているんだ。時代遅れじゃないか?現実ではないと言い切るのは。

モ:奥様は、あなたの性的思考に気付いていますか?

シ:妻はふどうから作られたワインが玄関に届いていれば何も言わない。

モ:子どもに対する性的思考のことですよ!ミスターシムズ。

シ:みんなと同じで、妻も気付きたいことだけ気付いている。

モ:私たちがはっきり彼女に気付かせたら?

シ:彼女は君たちに怒るだろうね。

モ:もしくは近所の方に注意を呼びかけるかもしれませんねぇ。

シ:コミュニティでの自分の立場を気にする程私は実社会にはいない。私の経歴にはシミ1つない。それに最近では本物の子どもたちを見掛けることもなくなった。誰ももう外では遊ばない。

モ:ミスターシムズ、それはジョークですか?

シ:あぁ。クソみたいな冗談を言おうと頑張っているんだが!

モ:それはあなたの事件の捜査において、効果的とは言えませんねぇ。

シ:私の事件?これは法で裁かれることなのか?違うだろ!?

モ:私たちはあなたのサーバーの場所を聞く必要があります。あなたのハードウェアを没収し、あなたのレルムを消去します。そうすれば、あなたは告訴されることなく解放されます。

シ:それこそ法に反してる!

モ:落ち着いてください、ミスターシムズ。

シ:私のレルムは大人の為にあるのは明らかだ。子どもの後ろにいるのは成人した大人だ。訪問者の後ろにいるのも大人だ。全員大人だ。未成年のユーザーが入り込まないように徹底的にチェックしているんだ。それはロールプレイングのルールの元で行う同意の上の…

モ:法律や規則について、だいぶお詳しいようですね。

シ:それが私の仕事だ。

モ:私たちもそれが仕事です!ネザーは様々なビジネスの拠点となっており、私たちはコミュニティの治安を守るよう要請されています。私たちが担当するコミュニティではあなたが作ったレルムは容認しないと判断しました。

シ:投票でもしたのか?

モ:えぇ、国民投票しました。メッセージボードにも注意を向けた方がよかったですねぇ。

シ:ふざけるな。

モ:ログインして確認なさいますか?

シ:どうせ私を追跡してサーバーを突き止めるんだろ。私はログインしない。

モ:では、私が真実を述べていると信用してくださるのですね?

シ:信用?何様のつもりだ!

モ:ネザーはもはや、改革時代の政府ではありません。現実世界同様、政治団体もあります。独自の法律をつくり、独自の訴訟システムを構築しつつあります。あなたは先程、どんな権限があってとおっしゃいましたが、私たちには権限が、あるんです。ご覧下さい、ここはハイダウェイではありません。お座り下さい。

シ:いいか、刑事さん。私は病気なんだ。それも治る見込みのない病気だ。認知行動療法を行っても、再発防止の為に科学的去勢手術を受けても、私の子どもに対する衝動を抑えることは出来ない。私は病気だ。例え自分の愛する子どもだとしても、危害を加えてしまうかもしれない。私はそれを知っている。同じ病気の人間が皆それを知っているわけではない。でも私は自分の衝動とその後起こりうることを知っている。私には自分の病気を制御する責任がある。私は近所の子どもたち、自分の兄弟の子どもたち、私が自分自身に持つことを禁じた子どもたちを守っている。なぜそんなことが出来るのか、そうだ、私は自分がクソでいられる場所を作り上げたんだ。

 

( ハイダウェイ ) パパ アイリス ウッドナット

ア:パパー!

パ:お〜!

ア:すごい、コマみたい!

パ:面白かった?

ア:うん!目が回る!

パ:気に入ると思った、新しい遊びだよ。

ア:名前は?

パ:うーんまだ決めてない。何か、いいのはある?

ア:んー、ぐるぐるごま!

パ:よし、ぐるぐるごまにしよう!

ア:バーナビーにはもうやった?

パ:君が最初だよ。

ア:ほんと?

パ:君が1番喜ぶと思ったんだ。最初の観客は簡単に感動してくれないと困るからね。

ア:私って、簡単?

パ:えーっとアイリス、今のジョークは君には大人っぽかったかな。

ア:ふふ、ねぇ、私まだパパにまだお願いしたことってないでしょ?

パ:そうだな。

ア:あのね、私、バースデーパーティーをやりたいの!

パ:バースデーパーティー

ア:うん!

パ:歳を取るのか。もう11歳だろう。

ア:お部屋中にいーっぱいリボン飾ったら、素敵だと思うの。それと、バースデーケーキ。お気に入りのハイダウェイのゲストを招待するのもいいかも。

パ:ゲストを呼ぶのか。発想が経営者みたいだな。

ア:ゲストが大事なわけじゃないの。

パ:なら、なんだい?

ア:だから、それがしたいんじゃなくて…。

パ:なんだ、何を考えているかちゃんと言いなさい。

ア:私は、私が主役の1日が欲しいの。

パ:こっちにおいで。

アイリス、ここには美しい家がある。美しい家族がいる。お前も大切な一員だ。ゲストを惹き付けるのはその美しさだ。そして、思いやり溢れるコミュニティだ。でも、私たちが提供する1番重要なものはなんだかわかるかな?

変わらないということだ。ここでは何も変わらない。私たちが変わらないということが美しいんだ。

ア:神様みたいに?

パ:神様?

ア:神様のことを考えてたの。

パ:神様…。

ア:神様自身のことじゃないの。私たちが一緒にいるのは神様の思し召しなんだって考えたの。そう思わない?

パ:あ、お客様だ。応接間に行きなさい。

ア:はい、パパ。

パ:アイリス、誕生日のことはすまない。君が歳を取ると、この場所のバランスが崩れてしまうんだ。

ア:わかってる。

パ:よかった。可愛い私の子。

パ:どうぞ、お入りください。ハイダウェイにようこそ!

ウ:ありがとうございます。

パ:初めて、ですか?

ウ:はい。実はそうなんです。わかります?

パ:心配いりません。皆さん何度か通ううちに、馴染んできますよ。

ウ:それはつまり、通うことになると?

パ:保証いたしましょう!ミスター…

ウ:ウッドナット。トーマス・ウッドナット。あなたは?

パ:パパと呼んでください。

 

 

( 尋問室 ) モリス 対 ドイル

モ:パパは私を応接間に案内する。そこには3人の子どもたちがいる。9歳くらいに見える少女は、完璧に再現された古いスタインウェイのピアノを弾いている。5歳の少年はめかしこんだ客とダンスしている。そして玄関で見たあの少女。パパが頬を撫でていたあの少女は窓の下の椅子に座っている。私は、名前は?と尋ねる。少女は答えた。私は、アイリス。会話はそれで終わり。彼女は私の手を取り、階段を登って2階へ導いていく。私たちは暗い廊下を進んで行く。廊下の両側にはドアが並び、壁には銃や剣など、様々な武器が飾られている。あるドアの向こうから子どもがぐずるような低い声が聞こえる。4人目の子どもだろうか。アイリスは廊下の1番奥のドアへ私を連れて行く。ドアの上には赤く黒ずんだ斧がぶら下がっている。私たちは寝室に入っていく。花柄の壁紙で白いレースのかかったベッドがある。辺りを見回して、私はただただ驚く。部屋は細かいところまで完璧に再現されている。藁(ワラ)の匂いが窓から流れ込んできている。私は喜びと戸惑いの狭間で動けずにいた。アイリスが手招きしている。こっちへ来て、噛み付いたりしないから、そう言うと、うさぎの耳を握り下から上へ撫でるように動かし…

ド:もういい!

モ:何がもういいんですかミスタードイル?

ド:羞恥心を煽って話させるつもりか。恥ずかしさなんかとっくの昔に超越した。

モ:ではなぜ話を中断されたんですか?

ド:君の声にうんざりしたんだよ。君はいくつなんだ?

モ:なぜそんなことを聞くんですか。

ド:君は私の生徒たちを思い出させる。高慢な態度で自分たちがなんでも知っていると思い込んでるやつらだ。

モ:パパに関する情報を提供してくれたら、黙りますよ。

ド:情報なんかない。私たちはお互いに本名を明かすこともない。私はハイダウェイ以外での彼の姿を知らない。

モ:あなたの奥様はパパの存在を知っていますか?今ここでログインして、奥様と連絡を取ってみてはいかがですか?

ド:問題ない。

モ:問題ない?

ド:妻は私の元から去らない。

モ:娘さんは?

ド:大学を卒業するのに必要な金は用意してある。私のことをどう思っているかは知らんが、もう大人だ。どう思おうかあの子の勝手だ。

モ:仕事は?

ド:私はこの国でトップクラスの教師だ!未来の科学者たちに刺激を与えてきた。公立の学校で教える為に教授の職は断った。教育者賞も貰った。だがそのあと、統一学校法が制定した途端、学生たちは皆ネザーの教育ゲームで同じ教育を受けることになった。それからの私はただの監視員に成り下がった。学生たちがオンライン上で逸脱した行為をしないか監視した。学校のファイアウォールを破り、ポルノのレルムに行ってはいないか監視した。

モ:そうやってハイダウェイを見つけたのですか?

ド:広告に惹き付けられた。本当にビクトリア時代のような世界があるなら見てみたいと思った。

モ:ハイダウェイに訪れた時、自分の傾向については気付いていましたか?

ド:傾向?

モ:少女であるという。

ド:少女じゃない。少女のイメージだ。

モ:単なるイメージではありません、ミスタードイル。音、匂い、感触、ハイダウェイは感覚に関して最も進んだレルムです。

ド:私たちの体の99%には意味がない。感覚なんて大して重要じゃない。

モ:科学者としてよくそんなことが言えますねぇ。感覚は私たちのゲートです。

ド:ゲート?

モ:世界のルールを理解する為のゲート、入口です。

ド:世界というのは、この世界のことか?それとも想像の世界の話か?

モ:どちらも同じです。人はネザーでも肉体を持った状態で他者と出会っているからです。

ド:現実とネザーとでは完全に同じではない。ネザーには物理的な障害がない。誰もが好きな形を持ってコミニケーションを取れる。コミニケーションを取ることで人は自分自身の核を知ることが出来る。コミニケーションとは、知りたいという気持ちの集合体だ。肉体を切り離して、意識だけでコミニケーションを取れるということを、その変わらない世界を驚くべきことだ。火の発見に値するくらい革命的なことだ。

モ:えぇ、火の発見と同じようにそれは危険なことでもあります。変わらない世界で人と交流して、私たちは何を学ぶのか。少女の肉に斧を滑らす感覚から、私たちは何を得るのか。

ド:少女は生き返り、再び目の前に立つ。それこそが驚くべき体験だ。イメージや感覚そんなものはあっという間に消え去る。大事なのは、人と人の関係だけだ。

モ:あなたは、ネザーに移住するつもりですね?あなたの身辺は完全に整理されています。あなたはこの世界に対して未練がない。あなたは、ネザーに移住して廃人になるつもりでした。ミスタードイル、その選択は間違っています。移住はまだ実験段階です。恐らく、ライフサポートシステムを検討されたと思いますが、私たちか知るところでは、あれは宣伝の半分も効果がありません。1年もしないうちにあなたの体は誰なのかわからない状態になります。

ド:今のこの袋詰めの肉だって誰なのかわからない。

モ:私たちは廃人の治療も行っています。再び自分自身を取り戻すまでは長い道のりを要します。自殺率も高い。私たちには治療プログラムが…

ド:プログラムなんか必要ない!

モ:別人として行きたいと思うのは鬱の兆候です。

ド:私は鬱じゃない。ただ、悲しいんだ。

モ:あなたの現実世界の関係はどうなりますか。娘さんは。

ド:私の居場所は伝えてある。

モ:では娘さんとはハイダウェイであなたと会うことができるんですね?楽しい家庭訪問が出来るんですね?

ド:そうだ。腕を組んで、小道を散歩することだって出来る。

モ:それをパパが許すと思いますか?

ド:もちろん娘はレルムのルールに従わないければならない。でもそれは可能だ。

モ:私たちの捜査官はパパはそこまで寛大な人物とは思わなかったようです。実際、ルールの融通は一切効かないと報告されています。

ド:君たちの捜査官は起きたことを並べて報告しているだけだ。今度捜査官に話を聞く時は、何を見たとか何をしたと聞いてはいけない。彼にはこう聞くんだよ、どれだけ自由を感じた?って。

 

( ハイダウェイ ) ウッドナット アイリス

ウ:この寝室、美しい。女の子の夢の部屋だ。

ア:気に入ってくれて嬉しい、ミスターウッドナット。

ウ:太陽の光、暖かい。この下は庭?

ア:えんどう豆でしょ、ビーツでしょ。それからー、レモンバジル。

ウ:そういう季節なの?

ア:そうよ、春の終わり頃にここに来れてラッキーね。

ウ:四季があるのか。じゃあ1年経ったら次の年になるの?

ア:次の年なんてことは考えないで。ここでは何も変わらないの。

ウ:こういうのは全部、誰が考えたの?

ア:もちろんパパよ。

ウ:パパ?彼はただの管理人じゃないの?

ア:ううん、ハイダウェイはパパが作ったの。

ウ:それは、ここのアイデアを思い付いて、プログラミングしたってこと?

ア:ミスターウッドナット、ここでその言葉はダメ。

ウ:ごめん。

ア:初めてだもん、しょうがないわ。こっちに来て?噛み付いたりしないから。緊張しなくて大丈夫。

ウ:緊張なんてしてないよ。

ア:じゃあ、触って。

あっ、もしかして、斧から始めた方がいい人?

ウ:なんて言った?

ア:だいたい皆それは第2ステップなんだけど、もしそっちの性癖がある人なら…

ウ:いやいや!斧はいい。

ア:オッケー。

ウ:それはいつかやるのが決まりなのか?

ア:パパはリピーターになってからがいいって言ってるの。だから初めての時にはやらなくていいのよ。他に何かやりたいことはない?おはじきとかー、ジャックスとか、積み木とか…

ウ:ジャックス?

ア:ゲームよ、見せてあげる。

まず、ジャックを全部床にばら撒く。それからボールをバウンドさせて、ジャックを1つ握ってボールをキャッチする。同じ方の手でやるの。わかった?やってみる?

ウ:あぁ!

ア:惜しい!もう1回!

ウ:やった!

ア:すごい、次は私の番。

ウ:2個取った?

ア:最初は1個、次は2個、その次は3個よ。

ウ:やってみる。…やった!

ア:やった!

どうしたの?

ウ:完全に、我を忘れていた。

ア:ここではそれでいいの、ミスターウッドナット。こうなんだって思い込んでる自分のことは忘れて。そして、…もしかしたらこうかもしれないっていう自分を発見するの。

 

 

( 尋問室 ) モリス 対 シムズ

モ:私は少女に近付き抱きしめた。彼女は鳥肌を立てていたが、それは私の腕の中でたちまち消えていった。次の部分は機密事項ですが、私たちの捜査官は告訴に必要なだけの情報を集めてきました。彼はこの体験で心に傷を負ったと話しています。

シ:君たちの捜査官というのは誰だ?

モ:それは重要なことではありません。重要なのは全てのことがあなたの敷地内で起きているということです。私はこうやって、あなたと対面することを強く望んでいました。ミスターシムズ、私はあなたに聞きたかったのです。どうして道徳心を持ちながら、このコンテンツを人々に感染させていくことが出来たのか。

シ:感染?穏やかじゃないな。みんな自分の意思で私のレルムに来るんだ。

モ:彼らは美しさに惑わされてやって来るんです。現実世界では経験できない感覚に触れる為に。

シ:現実世界が人々の欲望を満たしていないことも私の問題だと言いたいのか?

モ:我々全員の問題です。でも誰も問題として考えていません。オンラインで子どもに暴力を振るうのに忙しいからです。

シ:君は一体、何を怖がっているんだ?暴力か?ポルノか?君はポルノがテクノロジーを発展させたことを知らないのか。最初の写真はなんだ、ポルノだ。最初の映画はなんだ、ポルノだ。ネザーがまだインターネットと呼ばれていた時代に1番人気のあったコンテンツはなんだ、ポルノだ。衝動だよ刑事さん。本能的な衝動。我々に感覚がある限り衝動を根絶することは絶対に出来ない。君も学生時代にネザーの想像の世界に時間を費やしたはずだ。冒険の旅に出掛け、悪魔やイノシシを倒す。そして、セックス。私もそうだった。股間を膨らませた。現実に比べたらソフトな接し方だよ。まさか君は妖精とセックスしたことがないなんて言わないだろうね。

モ:いえミスターシムズ、私は妖精とセックスしたことなどありません。

シ:そうか、君はこの機会を逃したんだな。しかし重要なのは、イノシシや悪魔を倒したということではない。子どもや妖精とセックスしたかどうかでもない。重要なのは、全部イメージに過ぎないということだ。その行為には結果がない。そういうことを行ったところで、現実は何も変化しないんだ。

モ:いいえ、イメージやアイデアこそが現実を生み出します。私たちの周りにある、家も橋も戦争も平和条約も。物理的に作られるか社会的な事実となる前に、誰かが頭の中で思い描いているんです。

シ:私が小児性愛者を作り出していると言いたいのか?バカバカしい。私は彼らにストレス発散の場を与えてるんだ。

モ:あなたは彼らの欲望を受け入れるだけでなく、それを賞賛し、合法とする文化を作り上げた。あなたはゲストたちが現実世界で何をしているか、ご存知ですか?

シ:じゃあ君は知っているか。私はある研究データを読んだことがある。バーチャルな行動と実際の犯罪の間に、決定的な相互関係を見出した人間はまだ誰もいない。

モ:全ての人間がネザーに移住すると決めたら、現実とネザーの区別はなくなります。今はネザーに人口のほとんどが移住するかどうかの瀬戸際にあります。現実世界から人がいなくなれば、ネザーの倫理は私たちの倫理になります。

シ:その大量移住も私のせいだと言いたいのか。

モ:あなたの作ったコードによって、誰もが完璧な感覚を持つことが可能になりました。

シ:私のコード?

モ:ハイダウェイで多くの時間を過ごし…

シ:なんだ、私のコードが欲しいのか。

モ:現実世界を忘れたいと願う…

シ:そのコードをディズニーにでも売るのか?

モ:違いますミスターシムズ!

シ:じゃあそれを使って味気ないレルムを作ってユーザーを洗脳してくだらないものを買わせるのか。

モ:私たちはユーザーにもっと信頼出来るものを提供しています。

シ:君たちは警察犬のようにユーザーを追跡する。そして何をすべきか、何をすべきじゃないか、何を考えてはいけないか、何を感じてはいけないか命じるんだ!

モ:ご自分で言ったじゃないですか、ネザーは我々が生きていく為の枠組みであると。もしそうであるなら、現実世界と同じ法律が適用されてもいいんじゃないですか?

シ:現実と想像は違う!人は想像の中では自由であるべきなんだ。ここでは完全にプライバシーが守られるべきなんだ!私はその場所を提供している。個人情報は極めて複雑に暗号化されていて、私ですら誰が来ているかわからない。ましてや第3者がハッキングするのは不可能だ。なのに、どうやって私を見つけ出した?

モ:想像の世界の中にも、情報は潜んでいます。あなたは子どもたちのイメージだけを提供しているわけじゃない。そこには、音や匂いや感触もあります。

シ:私のユーザーを通じて見つけたのか?

モ:彼らの目は生きているように見えます。

シ:ゲストの誰かか?子どもたちの誰かか?

モ:彼らは自分たちが実在すると信じている!

シ:アイリス!あの子はいろいろ質問を始めた。あの男と一緒に過ごすようになってから。

モ:彼らはあなたの愛を本物だと信じています!

シ:ウッドナット!あいつがお前たちの捜査官か。あいつはアイリスに近付き、あいつはあの子に何をした!

モ:あの子に何かしたのはあなたです、ミスターシムズ!そして私は断言します、変化はあったと。

 

 

( ハイダウェイ ) アイリス ウッドナット パパ

ア:1、2、3、1、2、3、左足ー、右足ー、左足ー、右足ー、どんどん上手くなってる!

ウ:カウントやめないで、わかんなくなっちゃう!

ア:ミスターウッドナット、この前よりずっと上手くなってる。初めの頃に比べたらすごい進歩よ。

ウ:これ、ダンス用の靴なんだ。リピーター特典で買ったんだ。

ア:こんな自分も自分、そんな風に考えれるようになった、そうなの?

ウ:うん、そうだね。

ア:あなたはどんどん自然体になってる。

ウ:それ!

ア:わあっ。

ウ:ははっ。

ア:私、私…

ウ:ごめん、目回った?

ア:幸せ!

ウ:僕もー!

音楽はどこから出てるんだろう。

ア:溝からよ、イメージ出来ない?

ウ:うん、そうか。イメージは出来るんだけど、どうやって音になるの?

ア:針を置くと、1本の溝辿って、レコードの真ん中に向かっていくの。振動を拾いながら。

ウ:振動はどうやって溝に?

ア:それと逆よ。音がマスターレコードに刻まれていくの。

ウ:で、それをどうやって聴くの?

ア:針から振動が振動板に伝わるの。そうやって音が広がるのよ。

ウ:なるほど、ハードウェアと同じってことか。

ア:んんっ。(咳払い)

ウ:あ、ごめん。つまり…機械ってことだね。

ア:そう!

ウ:地球上にある物質だけでこんなことが出来るなんて驚きだよ。僕たちは道や町を作るだけじゃなくて、想像する為の道具まで作り出したんだ。

ア:魔法みたい。

ウ:ほんとだね。でも、魔法に飲み込まれて自分を見失ってしまわないようにしなくちゃ。僕個人としてはこういう…物質!を手離したくないなぁ。音楽が流れる時、何が起きているかはわからないけど、溝に触れるのはいいと思う。人だってそうだ。

ア:人?

ウ:そう。誰かに触って感じられるのはいい。相手も同じように僕に触って感じているんだ。でもお互い感じてるってどうしたらわかるんだろう。

ア:自分の感覚を信じられないの?

ウ:完全には無理だ。例えば、パパ。

ア:パパがどうしたの?

ウ:君はパパのことがすごく好きだ。

ア:うん!

ウ:パパも君に対して同じ思いかな?

ア:もちろん!

ウ:どうしてわかる?

ア:私と共有していることがあるの。

ウ:この場所で、何かを共有してるってことだよね?でもね、ここで何か一緒にやるのは簡単だ。僕がそう思うのは、僕の父は僕よりも移住した世界のほうに興味があって…

ア:ミスターウッドナット、個人情報を口にするのは、

ウ:ルール違反、わかってる。でも、好きな人と一緒にいるとそんなことどうでもよくなるんだ。言わせて欲しい。例えば、父が僕を想像の世界に招き入れてくれても、僕たちのイメージの中にある美しい音楽に合わせて一緒に踊ってくれても、何かが違うんだ。僕が父に1番望んでいたのは、なんでもいい、ほんの小さなものでも、とにかく実在するものを僕にくれることだったんだ。そうすれば、父は僕のことを愛してくれていると本当に感じることが出来たと思う。

パ:アイリス、午後一緒に過ごす約束を忘れたのか?

ア:やだ、もう午後?

パ:そうだよ。

スターウッドナット、あなたはもう時間をオーバーしている。

ウ:そうなんですか。アイリス、言ってくれれば。

ア:忘れてたの。

パ:忘れてた?

ア:楽しかったから…。

パ:そうか、邪魔して悪かったな。

ア:パパ待って!ありがとうミスターウッドナット、これで私たちの時間は終わりよ。

 

( 尋問室 ) モリス 対 ドイル

モ:捜査官のレポートによると、ハイダウェイのメンバーたちは私生活の情報を与え合うことを禁じていますね?

ド:そーだ。

モ:誰かあなたの知る人で、その規則を破った人はいませんか?

ド:いない。

モ:パパはどうですか?パパが規則を破ったことは、

ド:なーい。

モ:本当ですか?

ド:もう疲れた。

モ:ミスタードイル、ちゃんと座ってください。

もう1度確認します。あなたが初めてハイダウェイに行ったのは、ゲストとしてですよね?

ド:そうだ。

モ:その時あなたが選択したのはどんな容姿でしたか?

ド:若者だ。髪はふさふさで茶色かった。

モ:パパとは、どのタイミングで仲良くなりましたか?

ド:すぐにだ。パパに会う為だけにハイダウェイに行くこともあった。

モ:2人で何をしていたんですか?

ド:ビリヤードとか、あとはコニャックを飲んだり、話したり。

モ:何について話を。

ド:産業革命のこととか、蒸気エンジンの素晴らしさとか。

モ:キャラクターになりきって?

ド:型にはめたければそうすればいい!

モ:発明についてもよく話した?

ド:あぁ。

モ:2人はどう推測していたんですか?

ド:何についてだ?

モ:人類の発明について、未来の進歩について。

ド:人間はいずれ、物理的な制約から解放されて純粋な魂の塊になるだろうと話していた。

モ:あなたは移住をそう捉えているのですか。純粋な魂の塊になると。

ド:そうかもしれない。

モ:でもパパのレルムは肉体を要求してきます。ある一定の容姿を選ばなくてはならない。

ド:ゲストは無限にある選択肢から選べるんだ。

モ:子どもたちは?子どもたちは選択できるんですか?

ド:子どもたちは従業員だ。

モ:アイリスはどうですか?あなたが初めてハイダウェイに行った時、彼女はいましたか?

ド:いや、その頃は別の少女がいた。

モ:別の少女?

ド:ヘンリエッタだ。

モ:その子の容姿はアイリスに似ていましたか?

ド:あぁ。

モ:彼女の後ろにはアイリスとは違う人物がいた訳ですよね?

ド:そうだ。

モ:つまり誰が後ろにいたとしても同じ見た目だということですか?

ド:ゲストは継続性を楽しむんだよ。

モ:まるでパパみたいな発言ですね。ヘンリエッタの前は誰だったんですか?その前、さらにその前は、最初の少女は誰だったんでしょう?

ド:聞いたことがない。

モ:もしかして最初は実在する少女だったんじゃないですか?

ド:それはただの推測だ。

モ:推測するのが私の仕事です。ヘンリエッタは今どうしているんですか。

ド:寄宿学校に行った。

モ:寄宿学校?

ド:そうだ。パパがそう言ってた。

モ:子どもたちは何か不都合なことをするとそうなるということですか、寄宿学校へ送られる。

ド:後ろにいる人間の事情かもしれない。

モ:規則を破ったのかもしれない。パパと親しくなりすぎたり。

ド:子どもたちはみんなパパと親しい!

モ:でもパパにも特別お気に入りの子はいた。

ド:あぁ。特別な存在はいつだっている。

モ:あなたはパパに自分が移住を考えていると話しましたか?

ド:いや。

モ:どうしてですか?あなたの財務関係を見るともう随分前から準備していますねぇ。

ド:じっくり考えた上での大きな決断だ。

モ:これまで他にもハイダウェイに移住した人はいませんか?子どもたちでも、ゲストでも、

ド:知らない。

モ:パパは?

ド:わからない!

モ:ログインしたらパパがいなかったということはありましたか?

ド:パパはネザーのどこかに行ってるんだ、仕事をしに。

モ:そういうことまでオープンに話し合う関係ではなかったということですね?もし、あなたたちがパパの幸せ家族の一員だったら、パパはそのうちの誰かに永遠にいて欲しいと願っていたんじゃないですか?

ド:君はハイダウェイに行ったことがないからシステムをわかってないんだよ!

モ:あなたはそこに何年もいたのにそう思えなかったんですか?パパの返事に確信が持てなかったんですか?もしくは自分をパパに差し出したら寄宿学校へ送られてしまうではないかと恐れていたんじゃないですか?

ド:バカげたことを言うのは勝手だが違う!私はわかってる、パパが何を考えているか私はわかってるんだ!

 

 

( ハイダウェイ ) アイリス パパ

ア:でね、バーナビーとアントニアが押したって言ったの。ドナルドはなんにも言わなかった。あの子のパンツも汚れてたから。アントニアが全部考えたことなの。アントニアは、ニワトリが産んだばっかりの卵は温かいかどうか知りたがってた。だから私は言ったの、どうして私に聞かないの?って。私なら、温かいって教えてあげられたのにって。そうしたらアントニアは言ったの、私がパパのお気に入りだから偉そうにしてるって。だから、私はパパのお気に入りじゃないって答えた。だって、おしりを叩く部屋に行ったあとパパはドナルドの顔をずっと撫でてて、キャンディーをあげてたじゃない!あれはゲスト用のキャンディーなのに。

パ:なぜ嫉妬しているんだ。

ア:私は嫉妬してない。嫉妬してるのはアントニアよ。

パ:みんなだよ。ここは愛で満ちているんじゃないのか?

ア:たぶん。

パ:愛はとうもろこしの袋とは違うんだ。与えても与えてもなくならない。

ア:わかってる。

パ:それに、アントニアの言うことを何もかも信じてはいけない。君は人の話を鵜呑みにしすぎる。

ア:私のそういうところが好きなんじゃないの?

パ:気を付けて欲しいと言ってるんだ。

ア:わかってる。

パ:わかってる、わかってる。君はなんでもわかってる。

ア:わかってるの!私はちょっと特別な子なんでしょ?だってパパと一緒に午後を過ごしてるんだもの。

パ:もちろん、君は特別だ。あのゲストもそう思っているみたいだね。

ア:ミスターウッドナットのこと?

パ:あの人と過ごす時間が少し長いんじゃないか。

ア:あの人はパパに興味があるの。いろんな質問をしてくるのよ。

パ:何を聞いてきた?

ア:パパ自身のこととか、ここの仕組みとか。

モ:私自身のこと?

ア:私が彼をその気にさせられてないのかもしれない。だからお喋りばっかり。

パ:ミスターウッドナットはまだ斧を使っていないのか?

ア:そっちの傾向はないみたい。

パ:彼はリピーターだ。君が軽く背中を押してあげるといい。

ア:彼のタイミングに任せちゃダメなの?

パ:親しくなりすぎないようにそうするんだよ。君もそこを気を付けないといけない。彼と交流することで君も傷つきやすくなるし、バランスを崩しかねない。

ア:嫉妬してるの?

パ:アイリス!

ア:からかっただけよ、パパ。私のお気に入りはパパよ。何を持ってきたの?

パ:さぁ?

ア:バースデーケーキ?

パ:アイリスデーケーキって言ったらいいのかな。

ア:見たい!うわぁ。

パ:決してなくならない氷で作った。

ア:溶ける音と凍る音が聞こえる。

パ:このケーキは繰り返し溶けては凍るんだ。

ア:他の音もする。雪の深い山に住んでいる小人さんたちがファルセットで歌ってる!聞こえる?

パ:いや聞こえないな。子どもにしか聞こえない音なんだろう。

ア:だから私に成長して欲しくないの?

パ:だから?

ア:小人さんたちの歌が聞こえなくなるから?

パ:君を失いたくないんだ。

ア:ビジネスにも支障があるもんね。

パ:そうじゃない。そうじゃないのはわかってるだろ?

ア:わかってる。感じてる。でも本当にそうなのか、時々不安になる。

パ:おいで、アイリスデーのお姫様。この木はポプラだよ、知ってたかい?

ア:うん!

パ:嘘だ、知らなかっただろー。

ア:知ってたもん!

パ:知らなかった!

ア:知ってたもん!

パ:知らなかったー!

ア:ほんとよ、知ってたもん!

パ:オーケー、信じよう。じゃあ秘密を1つだけ教えてあげよう。私はね、庭を持っているんだよ。

ア:私たちの庭?

パ:違う、私の庭だ。

ア:そこには、どんな植物があるの?

パ:ここの庭にあるものと同じだよ。私が最近植えた植物はなんだと思う?世界中探し回ったよ。

ア:何?

パ:ポプラの苗木だよ!

ア:本物の?

パ:正真正銘、本物だよ。

ア:ありがとう!

パ:他の人には内緒だよ?昔、別荘の脇にポプラが植えられていた。この国で最後の1本だった。寝室の壁に太陽の光があたってキラキラ輝き、私は目を覚ました。木の葉の間をすり抜けていく風の音。母が窓辺に立っている。母は言った。風の音が聞こえるのは風に吹かれる木があるからよ、と。

ア:木が恋しい。

パ:私もだよ。

ア:パパ、愛してる。

 

( 尋問室 ) モリス 対 シムズ

モ:あなたは次々と少女たちを作り出す。その子は前の子と似ている。あなたは、彼女たちを自分の近くにいるように仕向けた。でも近付きすぎてはいけない。あなたは、彼女たちが本当の感情を示し出したら寄宿学校へ送る。ゲストは、自分の容姿をあなたの提供する容姿の中から選択できますが、子どもたちは皆同じ姿です。後ろに誰がいたとしても、全てはあなたの支配下にあります。あなたは、美しさを求める人たちを惹き付けるレルムを作り上げました。そして、毎日皆にそこに来て、音楽を奏で、あなたの悪夢に合わせて踊ることを強要しています。

シ:私は誰にも何も強要していない。君の捜査官のウッドナットもそれはわかっているはずだ。

モ:このレポートには書かれています。あなたが彼に何をさせたか。

シ:彼は少女と親しくなった。彼はその子とセックスした。それは警察の人間として違法な行為のはずだ。でも、心配はいらない。ネザーのコミュニティはそれを容認している。

モ:それは証拠を集める為にやったことです。

シ:証拠を集める為なら1回の訪問で十分だったはずだ。しかし彼は何度も訪れた。

モ:さらなる証拠が必要だったから。

シ:何度も来たのは、そこが気に入ったからだ。

モ:彼は当初の計画通り、見事な働きをしました。あなたが今ここにいることがそれを証明しています。

シ:彼は本気でアイリスに恋していたんじゃないのか?あの子に花まで持ってきて。

モ:なぜ少女たちは皆同じ見た目なのですか?

シ:ウッドナットか。あの子は他の少女のことも聞いてくるようになった。

モ:アイリス、ヘンリエッタ、同じ見た目の少女がいつもあなたのお気に入りだった。

シ:あの子は3日間来なかった。戻って来た時あの子は、泣いていた。

モ:最初の少女は誰だったんですか?その子は実在していたんじゃないですか?

シ:あの子に何があったのか教えてくれ。

モ:サーバーの場所を教えてください。

シ:あの子に何をしたんだ!

モ:場所を教えれば、あなたの精神疾患のせいで彼女がどうなったか、教えましょう。

シ:私の精神疾患?それがお前と何の関係がある!お前は明らかにネザーと廃人を嫌っている。恐らく母親か父親がオンラインにのめり込んで十分に構ってもらえなかったんだろ。そういう個人的な欠落感からお前はネザーを法で取り締まる機関にやってきたんだ。残忍な捜査官が取調室で人々のログイン履歴を監視する酷いところだ!新米刑事はそこに自分の居場所を見つけたんだよ。君は純潔で、妖精とセックスしたこともないのに。そもそもセックス自体したことがあるのか?どうなんだ、刑事さん。現実世界でも、他の場所でも、

モ:触るな!!

お前に俺の過去を知るはずがない。アイリスの保護者ヅラするのもやめろ。最初の少女が誰だったかわからない、その子にお前が何をしたのかも知らない。ただ、その子のイメージを使い続けることで何度も何度もその子を傷付けている!お前のやってることは全部偽物だ。パパのお得意の親切も嘘だ。お前は自分のレルムに対して愛など持っていない。あるのはお前のエゴだけだ!お前は自分自身を満足させたいだけだ。その証拠にハイダウェイでのお前の容姿は実物と同じだ!レルムに集まってくる人間だってお前が望まない行動をしたらお前は1発で…

シ:なぜ!ハイダウェイでの私の姿を知っている?

モ:…私たちの捜査官が教えてくれました。

シ:君か。

モ:いいえ、ミスターシムズ。

シ:あぁそうか。コニャックを飲みながら話した、あれは君だったのか。

 

( ハイダウェイ ) ウッドナット パパ アイリス

ウ:〜♪ (口笛)

パパ!

パ:こんにちは、ミスターウッドナット。

ウ:アイリスに会いに来ました。

パ:他のゲストが長引いていましてね。

ウ:そうですか。

パ:あの子を気に入っているのはあなただけじゃないようですね。コニャックでもいかがですか?

ウ:はい、いただきます。

パ:乾杯。

ウ:うわ、強い!

パ:50年物です。

ウ:どうしてこんなことが可能なんです?

パ:私は常にこの世界を完璧なものにする方法を考えているんです。

ウ:常に考え続けることが重要?

パ:完璧なものにする為に。

ウ:あるべき世界を作る為に。

パ:ええ、そうです。

ウ:それは素晴らしいですね。ご馳走のお返しに私は何をすればいいですか?

パ:アイリスはあなたを気に入っている。私もあなたが気に入りました。

ウ:彼女は魅力的です。

パ:あの子は私が見つけた中で最高の子です。

ウ:何が最高なんです?

パ:どの子も私にとって大切です。でも、お気に入りはいるものです。

ウ:ご心配なく。私は彼女のことをとても大切に扱っています。

パ:そうですね。しかし、実は心配しています。あまり近付きすぎないように気を付けて欲しい。

ウ:単なる気晴らしで遊びに来てるだけです。

パ:気晴らしにしては来る回数が多い。それに私は知っています。あなたはまだ、関係を進めていない。

ウ:それは絶対にやらなければいけないことなんでしょうか。

パ:リピーターなら私たちがここで提供する全てのサービスを体験したいと思うものです。

ウ:それはつまり。

パ:結果が生じない人生です。ご賛同いただけませんか?ミスターウッドナット。

ウ:結果が生じないなんてこと可能でしょうか。僕の父は廃人でした。…すみません、コニャックのせいです。

パ:慣れていないとキツイでしょう。どうぞ、続けてください。

ウ:でもルール違反では。

パ:今回に限り許しましょう。

ウ:父は子どものこと、僕のことを全く見てくれませんでした。僕に触れることもなければ、外に連れて行ってくれることもなかった。僕が覚えているのはライフサポートで丸まった体だけです。父が死んだ時、アカウントの相続人として僕の名前がありました。僕はネザーに父としてログインして、1人だけのレルムを見つけました。小さな、居心地のいい部屋です。肘掛け椅子と暖炉があった。暖炉の上には丸い鏡があって、皺だらけの醜い姿が映ってました。肘掛け椅子の脇にあったテーブルには、セオドア・レトキの詩集が開かれていて、ある一節が見えました。暗い、暗い私の光よ、もっと暗い私の欲望よ、私の魂は暑さで狂った夏のハエのように窓の縁で羽を震わせ続け、どちらの私が私なのか、私は落ちてしまった男、恐怖から這い上がり、心は己の内にある、神は心の中に、人は神になる、強く吹く風の中に解き放たれる。

パ:なんでアイリスがあなたのことを好きかわかりました。ミスターウッドナット、あなたは私のことをあれこれ詮索してきました。それはもうやめていただきたい。自分の行動を疑われたくなければこのプログラムを実行することを勧めます。あなたが恐怖から這い上がる助けになるかもしれません。

 

ア:大丈夫、ミスターウッドナット。私は何度でも再生するんだから。

ウ:こんなことやりたくない。

ア:何が怖いの?

ウ:君に痛い思いをさせるの。

ア:私は望むだけの痛みしか感じない。

ウ:それってどれくらいの痛さ?

ア:それはちょっと個人的な質問ね。

ウ:ここはとても美しい。なんでこんな恐ろしい物を持ち込まなくちゃいけないんだ。

ア:美しい、恐ろしい。人生に似てる。

ウ:そんなことないよ!

ア:ここでは絶対に出来ないことを体験出来るチャンスよ。

ウ:それはもうしてる、いろんな意味で君と。

ア:それは1つの側面。これはまた別のこと。想像と破壊が、同じ輪の中で循環することがわかるようになる。

ウ:他のゲストたちと交流したことがあるんだけど、この行為が何か彼らに新しい知恵を与えてるようには思えない。

ア:人にはそれぞれタイミングがあって、その場所を提供しているだけ。正しいとか、間違ってるとか、そういうことを越えて、純粋な関係を発見できる。

ウ:それはパパが考えたこととは思えない。君が考えたことじゃないの?

ア:違うわ。パパがこの場所を作って、

ウ:パパは!人と人の純粋な関係を育む為にこの場所を作ったわけじゃない。その理念は君が作り上げたものだ。ここにいたいという気持ちを正当化する為に、

ア:ミスターウッドナット!

ウ:パパは君のことを愛していない!

ア:愛してる!

ウ:自分が愛を感じているから相手も感じてると思ってるのか?

ア:感じてるだけじゃない。パパは私にあるものをくれたの。

ウ:パパは、何をくれたの?

ア:あなたが言ったみたいなこと。現実ことを教えてくれたの。

ウ:現実の、生活の何かを?

ア:そうよ。聞いたら教えてくれた。

ウ:それはなんだ、パパは何を言った。

ア:言わない。

ウ:言うんだ、パパがなんて言ったのか!

ア:誰にも言わない。

ウ:僕を信用していないのか!

ア:信じてる!でも、パパも私を信じてる。

ウ:パパは君を信じてなんかいない!パパは君をコントロールしようとしてるだけだ!彼は何もかもコントロールしてる!端末の前に座って、君を自由に操っているんだ!

ア:違う!繰り返すけどここでのルールを、

ウ:守れって言うのか…そんな、ここでのルール、話しすぎてはいけないというルール、親しくなりすぎてはいけないというルール!ここでは自由になれるはずなのに本当の自由なんて…

ア:ミスターウッドナット!パパを裏切ったら私は生きていけないの!

ウ:いいよ、君にわかってもらうのは無理だよ。

ア:パパからの贈り物については話せない。でも、私のものをあなたにあげることはできる。

ウ:ルールに反することなんだろ?

ア:そうよ。

ウ:わかった。

ア:私、自然科学の分野で優秀教育者賞を貰ったの。

ウ:…おめでとう。

ア:ありがとう。

ウ:ありがとう。

なんでパパがこれを望むのかわかった気がする。これをすれば好きになりすぎない。パパはたぶん、正しい。夢中になりすぎたらいけないんだ。

 

( 尋問室 ) モリス 対 ドイル

モ:彼女の小さな死体が横たわる殺戮現場に立っていると、熱い匂いが私の周りに立ち昇ってきた。私は、手についた血を眺め、考えている。神よ、この輝きを、この輝きの美しさ、こんなものが自然界にどうやって存在しているのか、どんな方法でどんなコードで存在しているのか。足元に目をやると、彼女の死体は消えている。私がしたこと、何をしたのか、何もしていないのか、何もなかったのか、全てなかったことなのか。すると、ドアの向こうからクスクス笑い声が聞こえてきて、彼女は再び姿を現した。腕を広げて私の方へ向かって歩いてくる。私は斧を振り上げ、再び振り下ろす。もう一度、もう一度、彼女が戻って来るのをやめさせたくてそうする。でも彼女は何度でも戻って来る。もはや、血で染っているのは手だけじゃない。顔も、体も、口の中でさえも血の味がする。私は泣き叫びながら全神経を集中させ、こんなにも、こんなにも、何かを感じたことはなかった。私が疲れ果てるまで、彼女はやって来る。目を見開いて。そこには何の変化もなく、意味もない。私と彼女の間に、私と私の間に、何の意味もない。もし何かあるとしたら、私がモンスターだということ、だけだ。

ド:君だったのか。自然科学の分野の賞…。

モ:過去の受賞者を調べ、極端にログイン時間が長く、かつ、海外に銀行口座を持つ人物を探しました。

ド:どうして私に、こんな、酷いことができるんだ!一緒にいろいろやってきたじゃないか!

モ:あなたの為にやっているんです。

ド:これが私の為だって言うのか!君は狂ってる!

モ:あんなことをした後で、狂っているだけで済めばいいですが。

ド:こんなことをする必要はなかった。ただ、そっとしておいてくれればよかったんだ!

モ:ハイダウェイは、間違った場所です!

ド:いや!あの場所は!壊れた人たちを惹き付けた、それはわかってる!でも、私は彼らを裁かない。彼らは私たちの一部だ。彼らは世界の一部だ。神は彼らを裁かない!なのにどうして、私たちが裁く必要があるんだ!

モ:あなたは深く関わってしまいました。感情的に。私にはわかります!

ド:わかる…?君にわかるはずがない!!

モ:パパと呼ばれる男はあなたが彼を想うほど、あなたのことを想っていません。

ド:想ってる!

モ:彼は自分が作り上げたイメージに溺れているだけです。

ド:それだけじゃない!

モ:彼はあなたをゲストから、少女に変貌させたのは誰のアイデアですか?

ド:パパだ。

モ:あの姿でしか、パパとは親しくなれなかった!

ド:違う!私は、自分の持っている金を全て使ってしまった。あれはハイダウェイに残る為の手段だった。パパは完璧な解決方法を思い付いたんだ。

モ:ヘンリエッタが彼に近付きすぎたから、彼は代わりにあなたを可愛がり始めた。全ては彼自身のエゴの為です。子どもを殺すのはゲストとあなたの距離を保つ為じゃない、あなたを共犯者に仕立て上げる為だ!

ド:何も知らないくせに!君は何もわかってない!彼は、私に実在するものをくれたんだ。

モ:それはなんですか。

ド:言うわけないだろ。私を捕まえられても、パパを捕まえることはできない。

モ:彼には、あなたに与える本物の何かがあった。本当の生活の何かです。つまり、彼はハイダウェイだけで生活しているわけじゃない。彼は移住していないんです!それなのにあなただけなんで!

ド:もう…ここにいたくない…。

モ:娘さんは、娘さんとはちゃんと話したんですか?

ド:彼女はもう大人だ。私が責任を取る必要はない。

モ:あなたは彼女に対して永遠に責任がある!

ド:私の居場所は伝える。

モ:ハイダウェイでの居場所ですか?ミスタードイル、私の父は、廃人でした。私が父に望んだのは、この地球上での関係でした。

ド:君を、信じてた…。

モ:もう一度、パパに会うことを許可しましょう。もし彼があなたを、あなたを愛していると言うなら、あなたに移住して欲しいと本当に願っていると言うなら、ハイダウェイで一緒に暮らせるように手配しましょう。しかし、もしそうでなかったら、彼について知っていることを私に教えてください。

ド:今さら君をどう信頼したらいいんだ…。

モ:ミスタードイル、あなたは私がこの仕事をする中で出会った最も驚くべきことでした。あなたは、私の初恋の人です。イメージできないかもしれませんが。パパのやっていることは間違っています。あなたを傷付けている!私はそれを見ていられない。パパに会って確認すること、この提案は職務上ギリギリ許されています。私は自分の全キャリアをかけて、このことを行います。この提案を受け入れてください。でないと、二度とパパと会えません。もう一度ハイダウェイに、パパの心の中を知りましょう。さぁ、ミスタードイル、ログインしましょう。

 

( ハイダウェイ ) モリス アイリス パパ

モ:寒い?よかったら僕が…

ア:やめて!触らないで。

モ:パパだ。僕は向こうに行ってる。

パ:やっと戻ってきた!どこに行ってたんだ!

ア:熱があったの。

パ:3日間も?

ア:そうなの。

パ:なんでメッセージをくれなかったんだ。

ア:パパ、聞いてもいい?

パ:もちろん。

ア:私の前に女の子たちがいたこと、ヘンリエッタとか。

パ:その子たちがどうした?

ア:その子たちのことも、私と同じように思ってた?

パ:どういうことかな?

ア:なんで、みんな似たような見た目なの?

パ:言っただろう、ゲストは継続性を楽しむんだ。

ア:ゲストが、なの?パパがじゃなくて?

パ:生意気になってきたな。

ア:最初は誰だったの?

パ:最初?

ア:最初の女の子、それは、パパが元々知ってた子?

パ:アイリス、この前は愛おしさでいっぱいになって私は君に小さな本物をプレゼントした、でも、そこまで尋ねるのはやりすぎだよ。

ア:ごめんなさい、パパ。

パ:ここでのルールはわかってるだろう?

ア:ルールは守る、絶対守って生きていく。私ね、移住しようと思うの。

パ:移住?

ア:私にいつもここにいて欲しくない?

パ:これがビジネスだってことは忘れちゃいけない。

ア:全部ビジネスなの?

パ:それだけじゃない。しかし、維持する為には客観性が必要だ。

ア:でも、私はパパにとって特別でしょ?

パ:もちろんだよ。いつも言ってるだろ?

ア:そうね。アイリスじゃなかったとしても特別?

パ:君はアイリスだ!

ア:ううん、私はそれ以上のものなの。あなたが作った以上のものなの。私を愛してる?

パ:君は移住するべきじゃない。何日か休んでから戻っておいで。こんな会話をしたことも忘れるんだ。忘れられないのなら、寄宿学校へ行くべきかもしれないな。…アイリス?アイリスやめなさい、泣くのをやめなさい。そんなことの為に泣く機能を作ったんじゃない。アイリス、いつも言ってるだろ、親しくなりすぎればこうなるんだ!アイリス、言うことを聞きなさい、アイリス!(平手打ち)

ア:ミスターウッドナットが前に、痛みを感じるか聞いてきた。私は、私が望むだけの痛みしか感じないって答えた。でも、今わかった。あんな痛みは痛みのうちに入らない。

パ:私は、どうすればいい?

ア:もう一度、パパの秘密を教えて。

パ:庭がある。そこにはポプラが植えてある。世界中探してもほとんど残っていない苗木だ。

ア:ありがとう。

パ:どういたしまして。

ア:ごめんなさい。

パ:謝る必要なんてない。

ア:ううん、パパ、私は謝らなきゃいけない。パパがよければ、ゲストを迎える。

パ:もちろんだよ。仕事に戻ってきてくれて、嬉しいよ。

 

モ:あなたは、頑張りました。辛かったと思います。申し訳ありません。本当に。

前に、ここに座っていたら、幼い頃父が私を抱き上げ、窓の外を見せてくれたことを思い出しました。地平線から太陽が昇るのが、木々の細い枝の向こうに見えた。とても小さい頃だったから忘れてしまっていたんです。でもここに座っていると、その記憶自体、自分が作り上げたものかもしれないという気がしてきました。もう、どっちでもいい。ただ1つ明らかなのは、その記憶は私に安らぎを与えてくれたということです。あなたのことも、あなたの家族のことも、ちゃんと対処してもらえるようにします。あの部屋で約束したことは、全て本当です。…大丈夫ですか?アイリス?ミスタードイル?ミスタードイル!

 

( 尋問室 ) モリス 対 シムズ

シ:あの子に何をした!

モ:何かしたのはあなたです。

シ:最後に会った時、あの子は泣いていた。

モ:なぜ泣いていたんですか。

シ:あの子が泣いていたのは…ポプラ!

モ:苗木はとても珍しいものです。配送を追跡するのは簡単でした。

シ:私を見つけ出すためにあの子を利用したのか!

モ:ミスターシムズ、アイリスは65歳の男性です。

シ:やめろ、我々には匿名でいる権利がある。

モ:彼は中学の科学の教師で、妻と娘が1人いました。

シ:なぜあの子の素性を明かす!

モ:名前はセドリック・ドイル。

シ:これは倫理に反するだろ!

モ:何を恐れているのですか?本当の姿では彼を受け入れられないんですか?

シ:それはあの子の本当の姿ではない!

モ:そうですミスターシムズ。そう、でした。

シ:そう、でした?何を言っているんだ。

モ:私たちは取り調べの為に彼をここに連れてきました。その3日後、彼をハイダウェイに送り返しました。必要な情報を得る為です。その後、彼は私たちの気付かないところで端末からログアウトし、首を吊りました。

シ:え?

モ:自分のベルトで。あなたをここへ連れて来る前の日のことです。

シ:君があの子を殺したんだ。

モ:いいえ…あなたが殺したんです。

シ:君はあの子とセックスした、君はあの子を気に入っていた!

モ:あなたが彼を弄んだ。

シ:私はあの子が幸せでいられる場所を作った!

モ:彼の幸せは場所にあったんじゃない、あなたにあったんです!彼はあなたに愛されていると思っていた。

シ:そして、君があの子に、私があの子を愛していないと言ったんだ!

モ:その言葉はあなたが言うべきだった!

シ:お前に俺の何がわかる!

モ:あなた自身はわかっているんですか。

シ:アイリスに言ったことは全部本当だった!私は大切に…

モ:彼が年老いた男だと知っていても?彼を大切に扱っていましたか?

シ:だからそれはあの子ではない!

モ:いいえ!彼です!彼は神に与えられた肉体の中にいた!

シ:神?この部屋で神について語るのか?

モ:与えられた肉体の中に、神に作られたままに、この地球上に存在していた!

シ:私たちはそれ以上の存在だったんだ!アイリスは私たちが一緒にいることこそ、神のおぼしめしだと信じていた。

モ:もしこの部屋にミスタードイルも座っていたら、あなたはどんな風だったでしょうね。

シ:さぁ。この部屋は、この世界は、こうあるべきだという誰かの考えや歪められている。君もあるイメージに従って喋って現実を作り出している。ならばなんでもっといい現実を作らない!見てみろよこの部屋を。君が何を作りたいと言ったのか考えろ。ここは人を歪ませる場所だ。人を恐怖に落し入れる場所だ!ミスタードイルに何をした。真実を見せたのか?彼をライトの下に引っ張り出して救ったのか?違う!君は彼の信頼を裏切り、安全だと信じていた場所から引きずり出し、精神的苦痛を与え、自殺に追い込んだんだ!

 

シ:サーバーは、マレーシアの海岸沖に停泊している潜水艦の中にある。北緯4.795417度、東経104.567871度、サーバーの管理者の名前はジェリー、彼は何も知らない、手を出すな。

モ:…ありがとうございます、ミスターシムズ。

シ:もう、どうでもいい。

モ:私は、ただハイダウェイが好きだったわけじゃありません。私は、ハイダウェイを愛していました。永遠にそこにいたいと思いました。アイリスと一緒に、美しい家で暮らしたいと思いました。でも、もしそうしたら、私はどうなってしまうんでしょうか?

シ:モリス刑事、その名前は本物か?私のアカウントを元に戻してくれないか。…現実世界への追放か、適切な処置だ。昔、ギリギリのところまで行った。通りを下ったところに住んでいた近所の女の子。あの頃私たちは直接顔を合わせていた。近所の人みんなが顔を合わせていた。もう随分昔のことだ。私は彼女のことを考えるのをやめられなかった。彼女の髪が太陽の光を受けて揺れ、彼女の笑い声は魔法みたいだった。私は、中に入り込みたいと思った。私は友達のフリをして、彼女の家族の前では若くて無害な親戚のお兄さんのように振舞って、ある日、私と彼女は彼女の部屋で2人きりになった。私たちは笑い合い、私は手を伸ばして彼女の体を掴み、彼女は私の顔を見てびっくりしていた。私は、気が付くと彼女から手を離し、私は家に帰りコンピューターを立ち上げ、そこに居場所を作った。刑事さん、私をこの世界に放ったら何をするだろうね。

モ:この世界は、今も昔も、学びながら生きていく場所です。あなたはどこにでも行けます。ミスターシムズ、あなたは自由です。

 

( ハイダウェイ ) パパ ドイル

ド:何を持ってきたの?

パ:さぁ?

ド:バースデーケーキ?

パ:アイリスデーケーキって言ったらいいのかな。

ド:うわぁ!

パ:決してなくならない氷で作った。

ド:溶ける音と凍る音が聞こえる。

パ:このケーキは繰り返し溶けては凍るんだ。

ド:他の音もする。雪の深い山に住んでる小人さんたちがファルセットで歌ってる!聞こえる?

パ:いや聞こえないな。子どもにしか聞こえない音なんだろう。

ド:だから私に成長して欲しくないの?小人さんたちの歌が聞こえなくなるから?

パ:君を失いたくないんだ。

ド:ビジネスにも支障があるもんね。

パ:そうじゃない。そうじゃないのはわかってるだろ?

ド:わかってる。感じてる。でも本当にそうなのか、時々不安になるの。

パ:おいで、アイリスデーのお姫様。この木はポプラだよ、知ってたかい?

ド:うん!

パ:嘘だ、知らなかっただろー。

ド:知ってたもん!

パ:知らなかった!

ド:知ってたもん!

パ:知らなかったー!

ド:ほんとよ、知ってたもん!

パ:オーケー、信じよう。じゃあ秘密を1つだけ教えてあげよう。私はね、庭を持っているんだよ。私が最近植えた植物はなんだと思う?ポプラの苗木だよ!

ド:本物の?

パ:正真正銘、本物だよ。

ド:ありがとう。木が恋しい。

パ:私もだよ。

ド:パパ、愛してる。

パ:私が君をどれだけ愛しているか、君はわからないだろう。

 

- 終 -

 

 

やっっと!だいたいの台詞を

書き残せたんじゃないかな、と!

自信のないところだらけなんですけど(笑)

 

これがネザーを初めて観た時に一番

やりたかったことなんです。

覚えた台詞を文字として残していくと

見えなかった景色やその時はわからなかった

感情の動きが改めてゆっくりわかったり

じっくり考えることができるような気がします。

そういう人が1人でもいて、このページが

少しでも役立てばこれほど嬉しいことは

ありません😌💗

彼らの声や表情を思い出しながら

ネザーの世界観に浸っていただく

お手伝いができればいいなぁ、なんて。

 

 

聞き取れなかったところや忘れてしまったところは

(      )で空けています。

他にもたぶんこれかな?みたいな勢いで

当てはめてる単語や変換もありますが

そこも思い出したりまた大阪公演で確認して

編集していくのでよかったらまた読みに

来てください😌💗

 

間違っているところや抜けているところなど

見つけたら優しく教えてください🙇🏻‍♀️

 

感想や考察などもぜひコメントやリプなどへ

お気軽に送ってください!🌟

Twitterのフォロー(@ki_riry)やブログの拡散も大歓迎です◎

 

前のページには「ハイダウェイの魅力」と

いうタイトルで、登場人物の簡単な動きや

少しの考察等も書いてますのでそちらも🌼

 

読んでいただきありがとうございました!

 

 

りり☺︎